筋肉貯金でなぜ年収2000万円稼げるのか?

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
筋肉で貯金できるのかと思ってしまうようなタイトルであるのだが、もっとも著者は体育会であり、体を鍛えながらも、仕事を行い、年収2000万円に上り詰めたのだという。その秘訣と理由とはいったい何なのか、本書はそのことを追っている。

第1章「体育会系こそが稼げる人材」
私がまだ大学生だったときによく言われていたのが「就活は体育会系が有利」と言った言葉である。もっとも私自身は小中高大と文化系を渡り歩いていたこともあってか、縁遠いものと言えるのだが、実際には体育会系であるが故に、マインドやモチベーション、さらには姿勢なども含めてビジネスチャンスに恵まれており、年収を稼ぐことが出きる要素を秘めているのだという。

第2章「体を鍛えろ! 見た目で勝負」
かつて「人は見た目が9割」と言った本が出版され、ベストセラーとなった。見ず知らずの人を判断するには様々な要素があるのだが、その中でも見た目はもっともウェイトを占めていると言うことを如実に著した本である。その第一印象をよくするためには体を鍛えることもまた必要であるという。

第3章「ゼロイチを生む書店営業」
私自身、書籍や雑誌の編集者にお会いすることがかつてあった。ほかにも書店を対象とした営業を行う方々もおり、実際に書店に行くと営業している方を見かけることがある。著者もまた書店営業を行っている方の一人であるのだが、著者ならではのマインドを持っており、それを本章にて明かしている。

第4章「成功を引き寄せる仕事術」
仕事術にしても、仕事の仕方と言うよりも、仕事との関わり方が中心になってくる。続けるにしても、自分自身のポジションや考え方などを理解するところから始まり、なおかつどのような考えで働いていけばよいのかを示している。

第5章「勝つためのオレ流マインドとは」
オレ流といえば、かつて中日ドラゴンズを日本一に導き、選手としても三冠王を3度獲得した落合博満のことを指していることが多い。もっともそこから様々な人が「オレ流」と標榜することがあったのだが。
それはさておき、仕事において成功に導く、あるいは年収を稼ぐために、やりたいことをやる、自信を持つ、周囲を大切にするなど、マインドを構築していく上で大切なことが詰まっている。

体育会系というと、積極的でありながらも、ある種の「忠犬」というイメージが持たれるのだが、著者はそういった典型的な「体育会系」ではなく、ある種「ハイブリッド」な体育会系と言える。積極的さといったところは残したままでありながらも、見た目やマインドなど、ビジネスにおいての成功に念頭をおいている分析があり、様々な面をいいとこ取りしている側面がある。体育会系が活躍するのであれば、今著者のような人が必要なのかもしれない。