世界はジョークで出来ている

衝撃的なタイトルであるのだが、そもそもジョークにはそれぞれの国の背景があり、国によってジョークの作り方も異なってくると言う。ジョークから世界を見てみるとこのようになると言うことを一冊にまとめたのが本書と言っても過言ではないという。

第1章「中国」
中国はもはや「大国」の一つとして挙げられるほどだが、そもそも大国となったことばかりでなく、共産党の独裁体制、さらには情報統制、現国家主席である習近平に対する皮肉など、ジョークを挙げてみるだけでも中国の現状をありありと映し出している。

第2章「アメリカ」
アメリカは様々な国からの移民を受け入れる国家であるのだが、それだけでなく、戦争について切っても切れないこと、さらには歴代大統領のありかたに至るまで様々なジョークがある。

第3章「ロシア」
本章のようなジョークをその国で言うと殺されそうな国その1と言える。ちなみに本章ではロシアの国や文化、大統領だけでなく、旧ソ連におけるジョークも列挙している。

第4章「北朝鮮」
ジョークを言うと殺されそうな国その2である。中国よりも、ロシアよりもおそらく冗談で聞かないほどに。独裁にしても北朝鮮は金一族の独裁が建国から続いている。北朝鮮の内情もあるのだが、ほかにも国際関係にまつわるジョークも取り上げている。

第5章「韓国」
日韓関係は冷えに冷え切っているのだが、その冷え切った関係や現・旧大統領のはなし、さらには韓国の国民性をジョークにしたものを取り上げているのだが、けっこうどきついものも存在している。

第6章「中東」
中東諸国はイスラム教を重んじる国がほとんどであり、本章でもイスラム教にまつわることはもちろんのこと、ユダヤ教の起源となっているイスラエル・パレスチナにおけるジョークまである。

最終章「日本」
最後は日本である。日本ではどのようなジョークがあるのかというと経済や技術などが挙げられる。

もともとジョークはその場所・事柄に関しての「皮肉」や「風刺」が込められている。ジョークを見ていくだけでも、それぞれの国の情勢がおもしろおかしくわかることができる。本書はそんなジョークが余すところなく盛り込まれている。