ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス

心的に病みやすい世の中である。もっとも人間関係においてギスギスしてしまうこともあり、そのことで生活に悪影響を及ぼすこともある。その対策としてかどうかは知らないが、書店のビジネス書や自己啓発書コーナーに「マインドフルネス」といった本が立ち並んでいる。「マインドフルネス」とは、

「『今、この瞬間』を大切にする生き方」LITALICO仕事ナビより)

とあり、生き方そのものを知り、大切にする事の心構えである。本書はヒマラヤ秘教のシッダーマスター(大聖者)がマインドフルネスとは何か、そしてそれをなすためにはどうしたらよいかを伝授している。

第一章「本当の自分を覚醒させる」
本当の自分を覚醒するためには、冒頭でもあったマインドフルネスの根源である「今、この瞬間」を大切にする意識を持つことが大切であるという。もっともマインドを整えることで行動や態度も変わり、心のありようによっては「自分が自分でなくなる」こともあり得る。

第二章「心のとらわれを外し、悩みを手放す」
心が何にとらわれているのかを知ることが大切であるという。そのとらわれをいかにしてはずしていくか、そこには「空っぽになる」ことがキーワードとしてあり、そのことによって悩みを手放すことができるという。

第三章「すべては学びである」
人には「好き嫌い」がある。しかしながらその「好き嫌い」こそが、自分を映し出す「鏡」になるという。その鏡をもって、自分はどう成すべきかを取り上げている。

第四章「「ヒマラヤ瞑想」で健康体質になる」
マインドフルネスになるための心構えを持つ方法として「瞑想」がある。その瞑想を実際に行う方法というよりも、呼吸や考え方などが中心となる章である。特にヒマラヤ瞑想は「五元素」がキーとなる。

第五章「瞑想的に生きる」
どのように生きたらよいか、をケースごとに10個取り上げている。人間関係の中でも仕事や夫婦など状況によって紹介されている。

第六章「「今、ここにいる」プラクティスーヒマラヤ瞑想体」
最後にひまらやめいのプラクティスが取り上げられている。やり方と言うよりも、プラクティスを見て意識するよりも、声に出して読んでみながら実践してみると効果的かと思えてならない。

マインドフルネスをヒマラヤ秘教としてどのような心構えで行ったらよいのかをよく知ることできた一冊である。スピリチュアルの要素もあるのだが、そもそも宗教的にもマインドフルネスを見いだすためには、そういった要素は避けて通れないものである。ギスギスした世の中だからでこそ、マインドフルネスであり、実践することで少しでも今の自分を見いだし、心を解放することができる。

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