世界に負けない日本 国家と日本人が今なすべきこと

日本は「世界的に見て遅れている」や「グローバル社会では生き残れない」といった事を主張する論者も少なくない。もちろん今のままでは難しい。ではグローバル化の中で世界に通用する人や国家にするためにはどうしたら良いのか、本書では条件などを踏まえて提言している。

第1章「グローバル人材五大必須条件―「微笑(ほほえみ)と言い訳」だけでは世界に屈してしまう」
グローバルであるだけに、言語の壁を超える必要がある。その一つとして「英語力」が挙げられる。他にも情報を発信したり、正しく受け取る「情報力」、自身をアピールするための「「個」の力」、論理的に考え・話す「ロジック力」、そして自身そのものである「人間力」が挙げられている。

第2章「国際情勢の見方と「ロジック」の具体例」
国際情勢は日々刻々と変わっている。その変わっていく中でどのような変化があり、なおかつ見定める必要があるのか、そこには第1章で述べてきた「ロジック力」が活かされる。ただロジックと言ってもどのように組み立てていけば良いのか分からない方も多くいる。そのため本章では国際情勢の具体例とともに、見ていけば良いのかとケーススタディとして取り上げている。

第3章「グローバル化時代の日本外交はどうあるべきか」
外交はまさに海外との戦いである。「戦い」と言っても、実際に武器を持って相手を攻撃するわけではない。「交渉」という言葉を使っての戦いであるため、自国の主張をいかに通していけるかという戦いでもある。その外交をどのあるべきかを提言しているのが本章である。

世界を相手にすることは官民関係なくある。その中で世界に負けないためにどうしたら良いか、個人・団体関わらず、考えさせられる一冊であった。