作ってあげたい小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました!

埼玉県川越市は、俗に「小江戸」と呼ばれ、有名である。そもそも「小江戸」とは「小さな江戸(東京)」というよりも、江戸時代のような風情があり、その風情によって栄えている待ちのことを指す。江戸時代にて、

世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり

と謳われたことから、「小江戸=川越」という印象がつけられている。それ故か、地ビールには「COEDOビール」、閉鎖された施設として「小江戸横丁」もある。

その川越の外れにある定食屋が本書の舞台である。そこには頼りない亭主と看板娘が切り盛りする。来店する方々はそれぞれある「悩み」や「モヤモヤ」を抱えているようで、それをそれぞれ違った料理を出すというものである。

簡単に言えばそう見える一冊であるが、それぞれの料理が、悩みに対して見事にマッチしており、身体どころか、心も温まるようにつくられている所も魅力的である。また川越の風情もしっかりと描かれており、川越の魅力も余すところなく出した一冊と言える。

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