サクッとわかるビジネス教養 経済学

「経済学」は私たちの日常の中にある「経済」を紐解いていく学問である。しかしながら、その経済学における「理論」は思っている以上にとっつきにくく、得手不得手が大きく表れる学問とも言える。

もちろん理論を細かく読もうとすると取っつきにくくなるところで本書に入る。本書は「サクッとわかる」と銘打っているように、経済学を、より身近な生活のなかで、さらにはビジネスの中でどのようにして「経済学」が息づいているのかを「教養」として紐解いている。

Chapter1「日常生活の中での経済学」

日常生活となると、ここ最近では「物価高」がトレンドになってくる。その物価が上がる要因は「需要」と「供給」がどうしても入ってくる。本書は余剰や希少性を著しているのだが、昨今では「余剰」と言うよりも、「不足」による希少性が出たと言わざるを得ない。

Chapter2「企業活動における経済学」

では次にビジネスの部分に入る。そもそもビジネス、もとい企業において最大の目的は「営利」、つまりは利益を最大化することにある。もちろん社会貢献なども入ってくるのだが、利益を上げなければそれも成り立たなくなる。

また企業においても「競争」が多かれ少なかれ存在する。その「競争」と「独占」「寡占」についても本章にて取り上げている。

Chapter3「政府の経済政策と経済成長を巡る経済学」

次は政府における「経済政策」における経済成長の影響である。経済学において競争を行うのか、もしくはベーシックインカムなどの「分配」を行うのか、年金や国家財政も含めて本章にて国と経済を解説している。

Chapter4「お金と金融を巡る経済学」

経済というとどうしても「お金」が付いて回る。そのお金と銀行などの「金融」との関係性、さらには経済の中枢にある日本銀行、そしてインフレ・デフレについてを紹介している。

Chapter5「貿易を巡る経済学」

「経済」と言うと個人消費・企業・政府・金融と紹介したが、最後は「貿易」もまた経済に深く絡む。貿易となると国内だけでなく、海外の経済にも大きく影響しており、よくある円高・円安といった「円相場」にも影響を及ぼしている。

「経済」は私たちの生活に密着している部分が多いが、「経済学」と言う言葉を聞くととっつきにくい部分がある。しかし「経済学」は元々私たちの生活の中にあるものを理論付けているものであり、紐解いていくと、生活の中に根付いていることがよくわかる。本書はその「生活」と「経済学」を教養としてより密着したものになっている。

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