大人になる時

人は誰しも「大人」になる。その「大人」となる定義は肉体的に大人になることもあれば、人によっては精神的に「大人」になるという意味合いもあり、人それぞれとしか言いようがない。

本書はその「大人」になることについてをエピソードを綴った短編集である。しかし「大人」となると、良い部分もあれば悪い部分もあるのだが、本書はむしろ「悪い」部分の方が強く表れている。しかもその「悪い」部分が「ホラー」の如く描かれており、「それでも大人になりたい?」と子どもに訊いてしまうようなものも取り上げられている。

また短編集の中にはホラーの他にもSFの要素もあり、「大人」を基軸とは少し外れたものもあるため、全編ダークなものとは異なる。ホラーな部分を読んだ後はSFでほっと一息ということも本書1冊でできる。

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