ミステリー レジまでの推理 本屋さんの名探偵 本屋を「知のオアシス」と本書の帯に書いてあったのだが、まさにその通りである。もっと言うと「オアシス」というよりも、「桃源郷」といった方が良いのかもしれない。知的な快感を得ることができ、なおかつさらなる知を求めて毎日のように通いたくなるほどで... 2018.11.10 ミステリー書評
書評 リフォームの爆発 リフォームというと「大改造!!劇的ビフォーアフター」を思い出す。いわゆるリフォームを取り上げたドキュメンタリー番組であるのだが、本書は違った意味でのリフォームであり、なおかつ「ビフォーアフター」とも呼ばれる。その「違った意味」というのはタイ... 2018.11.07 書評青春
ミステリー 冷たい手 本書のタイトルと表紙を見るに、すぐにミステリー作品であることがよく分かる。ではどのような物語なのかというと、とある女性が旧友と出会ったときから始まる。その旧友との間には私ではとても想像することができないほどの壮絶な過去があったという。その過... 2018.10.30 ミステリー書評
ミステリー ジャック・オブ・スペード 簡単に言うと「スペードのJ」であり、ハートのQ、クラブのKに並ぶほど有名なものである。いわゆる「トリックスター」と呼ばれるような要素であるのだが、「ジャック」という言葉というと19世紀末期のイギリスにてよく呼ばれた「切り裂きジャック(ジャッ... 2018.10.28 ミステリー書評
書評 ヒーロー! 思春期や青年期の時代は何かとバカをやりたがってしまうことがある。心が揺り動くようなことがある。そういった「バカ」さ加減によってはドラマのネタになるようなことも少なくない。 本書で取り上げるヒーローもまたあたかもパフォーマンスのようなことまで... 2018.10.26 書評青春
書評 ボーイミーツガールの極端なもの 恋はバラのようであり、そのバラは美しいほどトゲがある。 もちろん人間関係にも刺々しいものがあり、刺激を加え方によってはケガをしてしまう。本書における恋愛の短編もそのような印象を持ってしまう。しかし本書は「刺々しい」といった言葉の所に「(物理... 2018.10.24 書評青春
書評 漱石のこころ――その哲学と文学 日本を代表する文豪は数多くおり、夏目漱石もその一人である。夏目漱石が残した作品は数多くあり、国語の教科書に載るようなものも少なくない。名作と呼ばれる小説を残している漱石はどのような哲学があり、思想を作品として残してきたのか、夏目漱石が残した... 2018.10.22 書評評論
書評 世界のすべてのさよなら 「サヨナラダケガ人生ダ」 この言葉は井伏鱒二が「人生足別離」を邦訳したものであり、井伏鱒二の言葉の中でも最も有名なものとして取り上げられている。もっとも人生には出会いと別れがあり、その中でも別れは必ずといってもいいほど遭遇するものである。仲... 2018.10.19 書評青春
ミステリー ブッポウソウは忘れない 「ブッポウソウ」は名前の通り草かと思いきや、鳥の一種であり、夏鳥として有名である。しかしながら絶滅危惧種として指定されており、なおかつ山梨県や宮崎県では天然記念物として指定されているほど希少な鳥としてあげられる。 希少な鳥として有名な鳥を探... 2018.10.12 ミステリー書評
ミステリー 大癋(べし)見警部の事件簿 リターンズ 大癋見vs.芸術探偵 読みづらい名前であるのだが「おおべしみ」と呼ばれている。表紙にもある顔が「大癋見警部」の顔であるのだが、「名は体を表す」ならぬ「名は顔を表す」言える。 外見はさておき、本書は「リターンズ」と題しており事件簿の続編と言える一冊である。表紙の顔... 2018.10.10 ミステリー書評