ヒーロー!

思春期や青年期の時代は何かとバカをやりたがってしまうことがある。心が揺り動くようなことがある。そういった「バカ」さ加減によってはドラマのネタになるようなことも少なくない。

本書で取り上げるヒーローもまたあたかもパフォーマンスのようなことまでしでかしてしまうようなイメージでありそうだが、ヒーローバカでありつつもいじめっ子と戦うような正義と悪の戦いの構図を高校を舞台にして描いている。

高校生ならではの複雑な心情と単純な背景でありながらも、ヒーローと敵との戦いという構図を時にはポップに楽しむことができるのは魅力的であった。高校生ならではの青春差もスパイスとなり、本書の魅力を引き立たせている。高校生の観点から見た「正義」の在り方についても考えさせられる一冊でもあった。

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