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泣かない一人旅 – はじめてでも失敗しない、 最高に楽しい –

私自身一人旅をしたい時分であるのだが、仕事の関係からなかなかできない部分がある。そのため旅にたいするあこがれがある一方で、そのあこがれから実行が難しいと言うほかない状況にある。 私事はさておき、一人旅には成功と失敗は付き物である。その失敗にあってしまい一人で泣いてしまうこともあるかもしれない。それを避けるために失敗しない、楽しい一人旅の方法について伝授しているのが本書である。 第1章「“泣かない一 […]

曙光を旅する

歴史小説でも有名な葉室麟が西日本を旅し、歴史や文豪などを知るために渡り歩くという一冊であるのだが、その西日本を旅したことにより、生まれた歴史小説も数知れず存在する。いずれも歴史的な論拠も捉えつつも、物語としても仕上げてきている。その原点が本書にあると言える。 ちなみに本書は朝日新聞の西日本版で掲載したものもあれば、本書のために書き下ろしたものも存在するため、連載しか観たことがない方々にとっても愉し […]

みちづれはいても、ひとり

「旅は道連れ,世は情け」という諺がある。これは、 「旅では道づれ同士が助け合い、世渡りでは互いに同情をもって仲よくやるのがよい」(「広辞苑 第七版」より) とある。しかしながら、本書で取り上げている「みちづれ」は仕事も男ともうまく行かない40代の女性同士といった、まさに「奇遇」の中で出あったっふたりが行き場のない旅を出て、そこから何をつかむのかという物語である。 そもそも40歳となると「不惑」とな […]

家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK

「可愛い子には旅をさせよ」という諺がある。これは家の中で育てることよりも外の世界を体験させることで、世の中のつらさや苦しみを学べということを表している。 本書はまさに諺の言葉にあるのだが、実際の意味とは異なる。旅をすることによって見聞を広めるだけでなく、家族とのコミュニケーションを活性化するなど、様々な面で「旅をさせよ」としている。なぜ旅をさせるのか、そしてどのような旅が望ましいのかを本書にて取り […]

厨師、怪しい鍋と旅をする

何とも奇怪な鍋があったものかと思ってしまった。本書はファンタジー小説の類に入るのだが、とある厨師(ちゅうし、料理人のこと)が鍋と出会うことから物語が始まる。しかしながらその鍋は、 「この鍋、作らないでいると人を襲います」(帯紙より) とある。まるで怪物なのかと思ってしまい、なおかつ敵キャラなのかというと、敵でも味方でもない。単純に料理をしてほしいと言う名の「かまってちゃん」のような鍋の印象が強かっ […]

旅先のオバケ

日本をはじめとした世界の中で様々な「旅」を行くことによって様々な発見がある。その旅の中にはホラーと呼ばれる体験をする事があるという。もっとも著者自身も世界各地を旅しており、本書ではその世界を旅した中で体験した「恐怖」を綴っている。 もっとも海外旅行をするにしても観光名所ばかりが全てではなく、ちょっとした小さな体験そのものもまた観光の土産にもなる。 著者は本当の意味で世界中を旅している。しかもよくあ […]

弘法大師空海と出会う

「弘法大師」といえば空海の諡号(しごう・戒名の別名)であり、なおかつ仏教における真言宗の開祖であることは有名な話である。その弘法大師は奈良時代において仏教の世界で重きを成した人物としてよく取り上げられているのだが、そもそも弘法大師の足跡は宗教のみならず、伝説や美術、思想にまで影響を及ぼしているといっても過言ではない。その空海の生涯や姿について美術や著作、さらには縁の地に赴きながら全体像を描いている […]

往古来今

過去・現在・未来と時間は流れるのだが、それがあたかも時空となって移動するようになったような物語である。その過去にしても平安時代にまで遡るほどであるため、時代の流れ、時の流れがあるのだが、その時の流れを中であたかもタイムマシンに乗ったように往来して生きながら「私」を探しているという、あたかも時空を超えた「自分探しの旅」とも言える。 中編小説を5編取り上げているのだが、その昔から今までの歴史の中で「私 […]

君のむこうを過ぎてゆく雨

有名な曲に「長崎は今日も雨だった」というのがある。この曲は1969年に内山田洋とクール・ファイブのメジャーデビュー曲として発売され、ミリオンセラーにまでなった。その後ソロデビューを果たした前川清によって今もなお歌い続けられている。 それだけ長崎は雨が多いのかというと、実際の所そうでなく、1982年に起こった長崎大水害こそあれど、慢性的な水不足になった時期もあったほどである(冒頭に述べた曲が出た時期 […]

迷子の大人

いわゆる「迷大人」と言うべきなのか、それとも「いい年こいて」と言うべきなのか分からないのだが、迷った大人がいるという。 しかし本書の言う「迷子」とは物理的に親が見つからないと言ったものではなく、人生において「迷っている」ことを指した「迷子」を言う。その迷子から脱出するためによくあるのが「自分探しの旅」なのだが、本書で取り上げる女性もまた自分探しの旅のために特急列車に乗って旅をするという。冒頭で 「 […]