エッセイ 自然に学ぶ 本書の著者の名前を見てピンと思い浮かんだ人もいるかもしれない。もっとも本書の帯にも書いてあるのだが、今からちょうど20年前の2000年にノーベル化学賞を受賞した方である。その白川氏が自身、そして研究者としての人生を振り返りながら、科学の愉し... 2020.02.28 エッセイ書評
哲学 ルイ・アルチュセール――行方不明者の哲学 マルクス主義哲学の代表的な哲学者であるルイ・アルチュセールは元々フランス共産党を内部批判すべくマルクス研究を進めていった。他にもスピノザの研究にも長けていた一方で1980年に妻のエレーヌを絞殺したことでも知られている。そのアルチュセールの政... 2019.09.25 哲学書評
地学・天文学 天文学者たちの江戸時代―暦・宇宙観の大転換 日本における「天文学」の始まりは飛鳥時代にまで遡る。元々中国大陸から多くの文化・学問が伝えられた中で、天文学もその一つとして入ってきたことからはじまる。ルートで言うと中国大陸から朝鮮半島、そして日本へと渡っていたことになる。 その後、律令制... 2019.09.20 地学・天文学書評
書評 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 本書のタイトルを見てふと思ったのが「それを言ってしまったらオシマイ」であった。もっとも鳥類学者に限らずとも、車のディーラーだったり、様々なジャンルに特化している人たちはおしなべてそのジャンルが好きだというわけではない。もっというとそのジャン... 2019.01.15 書評生物学
国内 「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力 著者の鈴木様より献本御礼。 本書は今から41年前に上梓された評論家である山本七平(やまもとしちへい)の「「空気」の研究」を「超入門」という形にて解説されたものである。ちょうど良いタイミングなのかどうなのか不明だが、本書が上梓されるのと同時期... 2018.12.07 国内書評
書評 サイエンス・ブック・トラベル―世界を見晴らす100冊 科学にまつわる本はゴマンとある。もっとも科学に関する面白さを知る本もあれば、難しさを知る本、さらには恐ろしさや謎の深さを知るような本など様々である。科学は日々刻々と進化をしていくのだが、その進化の道程にはどのような本が生まれ、伝えられていっ... 2018.10.08 書評評論
医学 時をあやつる遺伝子 2017年にノーベル生理学・医学賞を受賞した人物にジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュ、マイク・ヤングの3博士がいる。その博士たちは何を成したのかというと「体内時計を制御する分子メカニズムの発見」と言うものであり、本書の主題になる遺伝... 2018.08.14 医学書評
国防・軍事 科学者と軍事研究 科学と軍事は密接なものである。かのアルフレッド・ノーベルは化学者として名を馳せ、開発の材料としてダイナマイトを発明した。しかしノーベルの意志に反して軍事的に扱われ、誤報ではあったもののノーベルが「死の商人、死す」と記載されたことに悲しみを覚... 2018.06.20 国防・軍事書評
数学 サンプリングって何だろう――統計を使って全体を知る方法 統計をする、あるいは研究をする際に「サンプリング」と言ったものがある。そのサンプリングをすると言っても、研究初心者の方々にはどうやってやればいいのか、なぜそれをやらなくてはいけないのか分からないと思ってしまう(大学生の時分、私もそうであった... 2018.06.17 数学書評
教育 世界トップ機関の研究と成功率97%の実績からついに見つかった! 頭のいい子にする最高の育て方 子育てをすることは大事なことであるのだが、方法には様々である。しかしながら、どのような子を育てるのか、適切な「育て方」があるという。その育て方をする中で本書は「頭のいい子」にするための育て方にして世界トップの機関の研究を元にして伝授している... 2018.06.15 教育書評