線路にバスを走らせろ

バス→線路への走行。まさに夢のような乗り物、これが開発されるのは当分先…かと思いきや、実際に北海道でこういった乗り物が得来ていたことが明らかになった!その名も「DMV(デュアル・モード・ヴィーグル)」。現在では道東にあり現在は廃止になったふるさと銀河線のあったところに現在DMVはそうこうしている。

ではなぜこのような夢の乗り物ができたのかというのが本書である。本書では意向錯誤を事細かに書かれているドキュメンタリーであったので電車について分からない素人でも、電車のことをものすごくわかっている玄人でも楽しめる。さらにはこのDMVの将来の姿についてわずかではあるが考察もなされている。

私自身の意見としてはまずは北海道でDMVを広めたほうがいいと思っている。北海道の産物ということを強調することも一つだが本書でも述べられているとおり赤字路線がほかの鉄道会社よりも多く廃止になるところも出てくるだろう。そもそもDMVの目標はそんな赤字路線の解消が根幹である。夢の乗り物であるがそれをつくる(つくらなければいけない?)厳しい現実。北海道にはそういうところである。

しかしそういう状況だからでこそ、旭山動物園やDMVといったまったく斬新な産物ができていることを考えると、地方財政も全く新しいものになれば北海道はまだまだ元気になると私は思う。それをまだ知らない、あるいは手探りの状態であるだけかもしれない。