個人情報「過」保護が日本を破壊する

今、プライバシーの権利にかかわる事件が急増している。しかしプライバシーの権利や個人情報保護法にとらわれすぎていて、社会全体が窒息しかねないと警鐘を鳴らしているのが本書である。情報保護に関する問題は何もコンピュータ情報流出に限ったことではなく、福知山線の脱線事故のときにも安否確認ができない状態となった。

これも個人情報保護法の弊害とも言われている。さらには阪神淡路大震災でも別の部分で理由があるものの救済が遅れてしまい約6000人もの死者を出す大惨事となってしまったことも記憶にとどめないといけない。ここ最近のプライバシー侵害事件然り、個人情報保護法違反然り、不自然なところがあるというのも否めない。

法律や権利の解釈は人それぞれであるがあまりにも拡大解釈されすぎてしまっているのではないかという疑問さえも出てくる。当然セキュリティなど情報に関する保護はなくてはいけないがそれをどの範囲までを法律で遵守しなければいけないのかというのも考えなくてはならない。