タイミングをつかみとる人、はずす人 ―最良の「タイミング」がわかる22の実践場面

企業に生きる人に限らず、コミュニケーションや仕事上の決断を行うときにもタイミングというのはつき物である。でもそのタイミングを察知していけるのかという本は残念ながら少ないというのが現状である。本書はそのタイミングを掴み取る術について書かれている。
全部で22の方法あるが全部羅列すると、

「挨拶のタイミング」
「ほめるタイミング」
「叱る&フォローするタイミング」
「誤るタイミング」
「声がけをするタイミング」
「始めるタイミング」
「捨てるタイミング、やめるタイミング」
「断るタイミング」
「指示を出すタイミング」
「情報を共有するタイミング」
「意見を聴くタイミング」
「相談するタイミング」
「報告するタイミング」
「確認するタイミング」
「連絡するタイミング」
「質問するタイミング、質問を受けるタイミング」
「意見を言う(発言する)タイミング」
「我慢させるタイミング、我慢する(待つ)タイミング」
「リフレッシュする(させる)、リラックスする(させる)タイミング」
「贈るタイミング、誘うタイミング」

さまざまなところでタイミングが大事になってくる。しかしこのタイミングはすべてここから出てきているものである

「タイミングをつかむアンテナを常に立てておく」(P.7より)

アンテナを立てることによって相手の状況を判断することができ、それにより上記のような22のタイミングが成り立つ。それを呼んでいないと「KY」のように浮いた存在になったり、空気をドン引きにさせたりと様々な面でマイナスの要素を生んでしまう。それにより関係がギクシャクしてしまう。それを防止、そして良好な関係を築き、そしてタイムマネジメントなどの相乗効果を生ませるためにこの「タイミング・マネジメント」がある。ではタイミングをつかむにはどのようなものを身に着ければいいのかというと、

「行動力・スキル」
「観察力」
「予測・判断力」

の3つである。それに「価値観・ビジョン」が乗っかる感じである。その3つがリンクしあって「タイミング・マネジメント」が生まれる。それをつかむための道具として

「メモ帳」

がある。思い立ったときにこれをメモして、それによって行動を起こすというのが「タイミング・マネジメント」を作るひとつの手段である。

「タイミング」を察知することは難しいが、メモを取るというのもタイミングをつかむ手段であるとするならば、もう行動を起こすのは簡単である。100円ショップへ行ってメモ帳を買って明日から思い立ったことをメモするということでタイミングが生まれるのだから。