人生を変える!夢の設計図の描き方~1年後に「自分らしい生き方」ができる方

昨月のセミナーで講演された鶴岡秀子氏の一冊であるが、この方は2010年末に「止まることで世界に貢献できるというコンセプトのホテル」をオープンさせるべく奔走中の方である方であるが、そもそもホテルマンとしての経験もなく、ホテルに関する知識なしでホテルを創るという周りから「無謀」ともいわれる夢を実現させるべく動き、ついに実現するところまできたという方である。

本書はそれを実現する「夢」の描き方と言うことについて書かれた一冊である。

第1工程「『夢の設計図』の描き方」
「夢」と言うのはよほどではない限り誰にでも存在するものである。その「夢」に振り回される人もいれば、自分の地を行きながら、自ら立てた「夢」に向かってまい進している人もいる。本章は後者に当たる「夢」の描き方について書かれている。つまりは「自分はどのような人間なのか、どのような考えを持っているのか、どうなりたいのかということについて書かれている。
「自分軸を持つ」「B to F(Fun)」が印象的であるが、最も後者について書かれているところで「7つの教え」と言うのにも言及しているが、それについてのプレゼンをいかに掲載しておく。

「夢」が無限の可能性を与えてくれるというのを、思い知らされるプレゼンであった。

第2工程「設計図からはじめの一歩を踏み出そう」
設計図がいったんできたら一歩を踏み出す、すなわち行動を起こしてみようというのが本書の狙いである。夢を実現するためには「行動」はなくてはならないものであるのだから。
設計図と言うのだから「完璧」を求めてしまうものだが、本書では「完璧」を求めず、行動をすることによって軌道修正をする、つまり手直しできるか所をいくつか持つことによってカスタマイズしながら行動できるというわけである。
また行動をすることによって、様々な「成功」や「失敗」を得ることができるが、それをどのようにして起こさせ、積み重ねていけばいいのかについても言及している。

第3工程「夢を共有する仲間を集めよう」
夢を実現させるためには、まず1人ではできない。そのためには多くの人たちの助けが必要である。そのためには人を巻き込むこと、共有することが大切であるという。夢は大なれど小なれど、である。
「夢」は一概に言えないものの、やりようによっては人を引き付ける魔力を持っていることは確かである。その確固たる証拠に本書の著者が実行したことも挙げられる。
ただし、巻き込むのはいいことだが、礼を持って縁を持つこともやらなくてはいけない。人と出会うことによって思いもよらなかった考えや利益を得ることができ(出逢い(DEAI)→アイデア(IDEA)と言われているだけに)、夢への距離もぐっと縮まる。巻き込むことによって出会うこととなるが、巻き込んだことへの感謝と言うことで「礼を持って〜」と言うことを書いている。つまり「縁」を大切にするために礼を尽くせと言っているのである。

第4工程「夢の実現に向かって歩き続けよう」
ここでは夢に向かってまい進させるときについて書かれている。
夢に向かって突き進んでも、時として「果たして夢は達成できるのか」「自分はだめだ」と言うようなネガティブな思考に陥る時が必ずと言っても出てくる。それを解消させるためにはポジティブ思考でもってモチベーションを維持していくことが重要であるという(ただし、無鉄砲なポジティブ思考ばかりとらわれてもそれはそれで問題だが)。
小さなことから、様々な試練を乗り越えて行くことによって、夢はかなうのであるという。

「夢をかなえる」ことは生きていくうえでも大切なことであり、この上ない喜びである。それを達成するためにはどうしたらいいかというのを本書は教えてくれる。良く「夢をかなえる〜」というノウハウ本があるのだが、本書は夢そのものの叶え方と言うよりも、夢をどのようにして持てばいいのかということにフォーカスをしている。
たった一度しかない人生の中で誰しも一つや二つは「夢」を持つ。その夢を本書とともにかなえてみようか。