血流がすべて整う食べ方

「血流」と言う言葉は私自身も頭の痛い話である。この頃最近では疲れやすく、なおかつ取れにくい傾向にある。そのことをよくよく考えていくと血流が悪いのではないかと考えてしまう。実際に血流の検査を行ったことはないのだが、きっと悪いのかも知れない。

私事はさておき、血流は人間として生きる「ホメオスタシス(恒常性)」を保つためにも大切なことである。しかしその血流をいかにして整え、健康的になるか、その根源は「食」にあると著者は喝破している。その理由と、そして血流を整える方法を本書にて伝授している。

第一章「血流が整えば、心も体もうまくいく」
太ってしまうこと、簡単に痩せられないこと、そのことが引き金になって生活習慣病を抱えてしまうこと、いずれも「血流」が原因であるという。もっとも血流の他にも「腸内細菌」によっても先述のようなことが同じ運動・食べ物を口にしても起こりうるという。なぜ「血流」と「腸内細菌」が重要なのか、そして良くなることでどのようなメリットがあるのかを論じている。

第二章「胃腸を掃除して血流を整える「一週間夕食断食」」
胃腸を掃除するといても実際に手術をするわけではない。血流を整える、体内循環を整えるために胃に良いことを行い、循環を行い、そして胃に溜まっているもの、あるいは低下する要因を掃除すると言うことである。その掃除方法はタイトルにある「一週間夕食断食」だが、具体的な方法はどのようなものかも伝授している。

第三章「血流を整える「食べたら出す」仕組み」
元々「食べたら出す」は人間として生きている中であたりまえの仕組みである。しかしながら便秘などの症状でそれができなくなることもある。そもそもそれもまた生活習慣によって成り立ち、人間として当たり前にある仕組みを崩壊してしまっている要因にもなっている。その仕組みを取り戻すために「食物繊維」がある。食物繊維が良いことは様々なメディアでも言われているのだが、本章では医学的な要因も含めて考察を行っている。

第四章「血流を整え汚染を防ぐ食材と食べ方」
本章でも言及しているのだが「医食同源」と言う言葉がある。医学的にも治しようがないような、いわゆる「難病」の病気でも長い時間をかけて食事に気をつかうことによって奇跡的に完治した話を聞いたことがある。それだけ「食」に気をつけることにより、万病から開放されるようになる。その食材選び、食べ方、さらにはお酒に至るまで言及している。

第五章「血流は四季のめぐりと恵みで整える」
日本には「四季」があり、それぞれの季節にあった食材・料理がある。それらをいかに利用して、血流を良くしていくのか。食に限らず、春夏秋冬それぞれの時期に合わせた方法を伝えている。

第六章「食べることとは、生きることである」
人間にとって必要なことは「衣食住」と言われているのだが、その「食」は生きて行くに必要なことである。もっと言うと「健康的に」生きていく上でも必要である。前者と後者、両方とも同じように見えて実は大きく異なる。前者の場合はただ生きるだけのことを表しているのだが、後者は心身ともに病気がなく、元気に生きると言うことを表している。その後者を得るためにはただ「食」にありつけることが大切である。

第六章を論じている時にある言葉を思い出した。

「最も大切にしなければならないのは、
 ただ生きることではなくて、善く生きることである」

これは哲学者のソクラテスの言葉であるのだが、本書でも、

「ただ食べることではなく、善く食べることである」

と当てはめることができる。その「善く食べる」こそが血流を良くするための食べ方や食材選びに通じているのかも知れない。

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