バレリーナ 踊り続ける理由

日本を代表する人物は様々な世界でいるのだが、本書はバレリーナの世界で活躍する日本人がいる。その人は22年間にわたり、世界最高峰のバレエ団であるイギリスの「ロイヤル・バレエ団」にて最高位である「プリンシパル」に居続けた。現在はフリーランスとして活躍する傍ら、後進の育成も力を注いでいる。その伝説のバレリーナはなぜ踊り続けるのか、バレリーナであり続けるのか、自ら綴っている。

第一章「好き、は人生の導き手」
元々著者は小さい頃からバレリーナに憧れ続け、9才でバレエ教室の文を叩いた。そこからバレエにどっぷりとハマり、17才でローザンヌ賞に輝き、プロのバレリーナへと進むようになった。その中で「好き」が高じることによって、自らを高めることができていった。

第二章「「自分の居場所」を見つけるために」
イギリスのロイヤル・バレエ団に入団してからプリンシパルになるまでの道のりを表している。ロイヤル・バレエ団はプロのダンサーの中でも選りすぐりのバレリーナがいることだけあり、個性的な人たちが多かったのだという。その中で自らの居場所を見つけることができたのか、そのことについても取り上げている。

第三章「ライバルは、自分」
自分自身を高めていくためにはライバルの存在も必要になってくる。そのライバルをつくる事は必要であるのだが、自分以外の誰かである必要はない。自分自身にライバルをつくる事でも高めることができるようになる。環境の変化があるのだが、それに惑わされずに高められた秘訣とも言える。

第四章「補い合い、引き出し合う関係」
バレエは一人で行うものではなく、集団で行われる。そのため一人一人の技術を高めることも大事であるのだが、本章のタイトルにある関係を築くこともまた大切になる。

第五章「変化する自分と向き合いながら」
周囲の環境の変化と同時に、自分自身も変化が出てくる。それは「年齢」である。「年齢」というと体力の衰えなどが出てくるように見えるのだが、著者は「身体が資本」を地で行きながら、変化を受け入れ、バレエの世界に変化をつくっていくようになったという。

第六章「エレガントに生きる」
バレエの素養は日々の修練のみならず、日常生活の中にも息づいているという。そもそもロイヤル・バレエ団では「エレガントである」ということをモットーにしていたことから、普段の生活・日常のなかにエレガントを意識することが求められていたという。

第七章「心にも栄養を」
バレエの魅力とは何か、舞台で踊ることとは何か、芸術とは何か、それを常々見つめ続け、高めていっている、そして後進の育成を行っていくことで、その道を歩み続ける著者の人生のこれからを見ているのが本章と言える。

バレリーナとしての最高峰に立ちながらも、その歩をやめることなく、歩み続けていく人の姿がここにある。それはバレリーナの世界のみならず、どこの世界にもそういった人々は存在するのだが、その歩みの大切さ、そして変化を受け入れ、求め続けることの大切さが著者の足跡を知ることでよく伝わる。

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