アッティラ!

見るからにトンデモな登場人物が連なるのだが、実に楽しげであり、表紙にもある通り、愉しく音楽を奏でている。その優しさと楽しさが入り交じっているように思えてならなかった。本書のタイトルは「アッティルカイラー」という音楽(?)集団名の略称とも言えるものであるのだが、その集団の意味を知ろうと調べるのも野暮になるほど、底抜けの楽しさが伝わる一冊であった。

私自身も音楽をやったことのある人間であるのだが、そもそも「音楽」は「音」を「楽」しむことにある。そのことを胸に思いながら学生時代は音楽に打ち込んでいたことを本書を読みながら思い出した。音楽をすることの楽しさ、そして生きることの楽しさ、様々な人と関わることの楽しさ、多岐にわたる方面の「楽しさ」がダイレクトに伝わる一冊であった。

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