大富豪サラリーマンの教え

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
サラリーマンはもはや安定した職業ではないと著者は主張しているのだが、全くその通りかもしれない。前々から「ワーキングプア」が出てきて、サラリーマンとして働いていても、生活することができない。そのことからリーマンショック以降は大企業を中心に「副業解禁」の動きが見られ、今年は「副業解禁元年」と定められるほどである。その副業解禁元年だからでこそ、今の仕事の他にも色々なビジネスを模索し、実行していく必要がある。著者は「ひとりコンツェルン」を行い、億単位の年収を得てサラリーマンをリタイヤした著者がプライベートカンパニーをつくりかたも併せて提示している。

第1章「予測可能な近未来と政府の方針~没落していくサラリーマン」
定年後の人生を安定するために年金の資産運用を行うことが必要であり、なおかつ実践されている方々も多くいるのだが、定年に限らずとも安定的な収入を複数得る必要もある。

第2章「圧倒的メリットのある法人~法人とはあなたの分身である」
財布を複数つくる事が必要であるのだが、それは個人に限らず、法人をつくる事によって自分以外の分身を作り、複数でまとめることによって収入を分散することができるという。

第3章「富を生み出す準備と3つの方法~まずは労働収入での自己資金作り」
収入を複数にするためにはそうするための「種」を作る必要がある。そこで労働収入がある。その労働収入から生活のための費用を省いて、貯蓄を行い、収入を分散するための行うための準備資金に充てる。またサラリーマンの体験は経営をして行く中でも重要な要素を得ることができるのだという。

第4章「不動産投資で安定的なインカム・将来のキャピタルゲインを狙え」
種を作ったら、今度は複数の収入を得るためのことを行う必要がある。そこで「不動産投資」である。物件を得て、不労収入を得ていく所がある。その不動産投資を行っていくために「法人」を持っていくことが必要である。その理由も含めて取り上げている。

第5章「金融商品への投資とインターネットビジネスで収入を複線化しよう」
安定的な副収入を得ることができたら、今度はそれを「年金」として殖やしておく必要がある。他にも年金づくりではないのだが、収入の線を何本にもしておく必要があるのだが、金融商品の投資やネットビジネスなどにも手を広げることが必要であると著者は主張している。

第6章「モノは法人、キャッシュは個人~生活必需品が経費に変わる禁断の方法」
ある種禁断とも言える方法であるのだが、様々な費用を「経費」として落とす方法があるという。活用自体は個人であるのだが、費用自体は経費としておけるための規定を設けることができるという。

本書はまさに目から鱗とも言える。サラリーマンは決して安定なものではなくなったからでこそ、副業や複業を行っていく必要があるのだが、どれをやったらよいのか分からない。どのように稼いでよいのか分からない方々であれば、どのようにして「複線化」して行くのか、その参考資料となる一冊である。