炎上とクチコミの経済学

よくネットでは投稿によって「炎上」する事がある。「炎上」という言葉を知らない方だと、物理的に火事になるのかと思ってしまう方もいるのだが、コメントが肯定・批判・中傷問わずに噴出して荒れてしまうような状況のことを指している。その影響により、起業や有名人の中には陳謝をしたり、アカウントを閉鎖したりするようなこともあり、さらに悪質に行うことをした場合はそのメディアから排除の的になることさえもある。

しかし炎上にも良い側面がある。それは情報が瞬時に拡散される側面であり、瞬く間にスポットライトを浴びるようなこともあり、マーケティングとしては良い側面もあるのだという。その側面についてどのようにして行っていけば良いのか、反対に間違った炎上とは何か、さらにはネット社会としての未来はどのようになっていくのか、そのことについて取り上げているのが本書である。

第1章「一億総メディア時代の経済的インパクト」
私もその一人であるのだが、一人一人がメディアを持つことができるようになった時代である。メディアと言っても「ブログ」や「SNS」であるのだが、手軽に投稿するなどして情報発信ができるために、コストをかけずにかつ双方向に情報を発信・授受して行くことができるようにもなった。そのため口コミもまたメディアを通じて行っていくことで大きなプロモーションにもなり得る。しかしながら昨今の出来事から企業は炎上に及び腰であるという。

第2章「ソーシャルメディアとクチコミの基礎知識」
ソーシャルメディアをビジネスに使うケースが非常に多いのだが、そもそもソーシャルメディアをビジネスに直結できている企業はそれほどない。もっともそうするためにアカウントそのものを「愛される」「認知される」ことが大事になってくる。

第3章「炎上とクチコミの間違った常識」
ネット炎上というと、ネット全体に伝播されるのかというと、実は層ではなく、参加している人はごくごく「一部」であり、なおかつ社会的な信ぴょう性なのかというと、実はそうではなく、炎上するような投稿をするにしても、極端なことから「正義感」に至るまで様々である。

第4章「完全炎上対策マニュアル」
炎上をするにしても「対策」が必要になる。炎上自体を悪とはしていないまでも誤った情報や不確かな情報によって炎上されてしまうとマイナスイメージを背負うことにもなりかねない。その対策として発信の仕方あど様々な所でどのようにして投稿していけば良いのかを取り上げている。

第5章「ネット社会はこれからどうなっていくのか」
かつて「フェイクニュース」にまつわる本を取り上げたのだが、虚報が瞬く間に炎上し、あたかも事実のようにして取り上げられるような事例もあったほどである。しかし誰しもがメディアを持っており、互いに情報交換をするような時代にもなった。そこからどのような未来予想図が描かれるのか、それは定かでは無い。

まさに「一億総メディア社会」と呼ばれるような時代である。だからでこそ炎上対策は必要である。もちろん炎上はまたとないマーケティングにもなり「炎上商法」と呼ばれるものもあるのだが、対策はキチンとしておかないと痛い目に遭う危険性がある。その教訓を知ることができる一冊が本書と言える。

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