12月25日の怪物―謎に満ちた「サンタクロース」の実像を追いかけて

巷では既にクリスマスに向けた商戦が行われている。ケーキにしても、チキンにしても予約販売が周囲を見ても行われており、盛んに行われている。クリスマスまではこれが続くのだが、どのような商戦になるのかは見てみたいものである。

その12月25日のクリスマスというと連想するのはサンタクロースであるのだが、本書のタイトルは「怪物」と形容している。かつて1980年にアメリカにて公開されたホラー映画である「サンタが殺しにやってくる」を連想してしまう。それはさておき、本書はそのサンタクロースのルーツを探す旅であり、その探してきた中で「怪物」と関連付けられる部分があるのだという。いったいどこにあるのだろうか、世界中のサンタクロースを探しながら取り上げている。

第1章「サンタクロースになった男」
サンタクロースの聖地と呼ばれるフィンランドから一路旅した最初の地はなんとトルコである。トルコには聖ニコラウス(ミラのニコラウス)を巡っての旅である。なぜ聖ニコラウスなのかというと教区の貧しい娘にひそかな持参金をめぐんだことからサンタクロースの伝承として発展したという説がある。その伝承を求めての旅であるという。

第2章「大西洋を越えて」
その聖ニコラウスのルーツを巡って、トルコからオランダやアメリカと大西洋を越えて旅をしたところである。その旅の中では国それぞれの「聖ニコラウス」の姿を映し出していた。

第3章「極北のヤギ」
ヨーロッパ大陸の極北の一国であるフィンランドは北極に限りなく近い場所であり、なおかつサンタクロースのルーツと言われる国の中でも1・2を争うほどの国とも言える。そのフィンランドではどのようにしてサンタクロースの伝承がつくり上げられたのか、そのことを取り上げている。

第4章「アルプスの一夜」
ヨーロッパ大陸を渡り、アルプス山脈の所にあたる国であるオーストリアを舞台にしたサンタクロース追跡の旅である。オーストリアにおける「聖ニコラウス祭」とはいったいどのような祭なのか、オーストリアにおける「聖ニコラウス」のルーツ・伝承はどうなっているのか、そのことを取り上げている。

第5章「春の鬼」
所変わって本章では日本が舞台である。それも秋田の男鹿半島である。連想してみると「悪い子はいねがー」「泣く子はいねがー」で有名「なまはげ」が連想してしまう。そのなまはげこそサンタクロースのもう一つのルーツではないかと著者は分析をしている。

第6章「サンタと怪物の接点を求めて」
本書のタイトルには「怪物」とあるのだが、そのルーツとなった「聖ニコラウス」と「なまはげ」しかおらず、本当に怪物がいるのかと疑うようになったのだが、その怪物のルーツがやっと見つけた。しかしながらその場所は中国である。その中国にはサンタクロースのことを「来訪神」と呼ばれるものがあり、特長として猿人であるという。他にも探検の中では祭としてのルーツとしての特長にはヤギや鬼といったものがいたのだという。

クリスマスというと華やかな習わしと言えるのだが、その習わしの背景には怪物の特長なるものがあるという。それはクリスマスに限らずハロウィンだってそうなのかもしれないのだが、伝承は往々にして怪物と関わることがある。そのことをクリスマスでもって知ることができる。

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