子どもの遊び 黄金時代 70年代の外遊び・家遊び・教室遊び

子どもの遊びは変化をしているのだが、今となってはゲームが充実しているため、あまり友達と遊ぶといったことが無くなっているのかと思ったのだが、実際にはあたりを散歩してみるとちらほら見かけることがある。もっとも「子どもは外で遊ぶ」といったことは減ったものの、今もなお残っている印象である。

しかし子どもにおける「遊び」は外に限らず、学校内などでもあり、それは今も昔もアルのだという。その「遊び」について70年代の遊びを含めて紹介しているのが本章である。

第1章「「定番」あら「ローカル遊び」まで……みんあで楽しむ遊び」
定番というと鬼ごっこや椅子取りゲーム(フルーツバスケットなどもその一種)などがある。ローカル遊びというと地方それぞれで醸成された遊びがあるのだが、私の生まれ育った北海道では「大根抜き」といったものがあった。

第2章「みんなでハマった! 70年代の定番おもちゃ遊び」
70年代にあったおもちゃを取り上げている野だが、中でもスライムは今もなお存在しており、「水風船」や「空気銃」「銀玉鉄砲」は私が子どもだったときの90年代でも存在しており、自分も遊んだことがある。

第3章「先生に怒られた? ブームになった教室遊び」
文房具やハンカチ、手近なものを使ってちょっとした遊びができるのもまた学校ならではの良さであり、なおかつ新しい遊びを見つけると言った柔軟さを鍛えることが「学校遊び」には詰まっていた。もちろん本章の中にも「下敷き静電気」を始め現在でも遊ばれているものもある。

第4章「男子禁制! 70年代の女子遊び」
女子だけの遊びを取り上げているのだが、実際には男子とともに遊ぶと言ったものもある「郵便屋さん」もその一つである。

第5章「意外に楽しい? じゃんけん遊びアレコレ」
「じゃんけん」一つにしても様々なヴァリエーションがある。勝ち負けを決める際のスタンダードなじゃんけんから、チーム分けをするための「グーパー」、さらにはじゃんけんから派生した「あっち向いてホイ」などがある。

第6章「70年代っ子たちのひまつぶし? 手遊び&言葉遊び」
手遊びもまたひまつぶしのための遊びとして挙げられる。「指相撲」や「いっせーのせ」といったものもあれば、「ペンまわし」といったものもひまつぶし遊びとしてある。

第7章「黒板に、地べたに、ブロック塀に描きまくった! 70年代落書きコレクション」
ブロック塀や地べたに落書きは今となっては器物損壊などの罪として訴えられるほどになったのだが、かつては落書きもまた遊びの一つとしてあった。しかも落書きの中には簡単に描けるものから、ちょっとかわいげのあるものまで存在する。

第8章「ちょっぴりオカルト」
遊びの中には「オカルト」と思わせるようなものまで存在する。その背筋が凍りそうなオカルト的な遊びを収録しているのが本章である。

子どもの遊びは絶えず変化をしているのだが、本書で紹介している70年代の遊びの中には現在でも遊ばれているようなものもあるため、「今も昔も定番」と呼ばれるものも少なくない。しかしこれだけの遊びがあることと、昔遊んだことを思い出してしまうような懐かしさのある一冊であった。

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