見た目レシピいかがですか?

本書のタイトルを見て「じゃあ、味は?」と思ってしまうのだが、見た目が良いとなると想像する味も良いものかもしれない。しかし見てくれだけがよくて味が絶望的なものであることは往々にしてある。

それはさておき、本書は「イメージコンサルタント」なる職業にて働いている女性4人の織りなす物語である。その4人それぞれ見た目やイメージを大切にしているのだが、その先にあるものとは何かを描いているのだが、本書の物語を読んでいくと、かつて「人は見た目が9割」というベストセラーが生まれている。もっとも認知科学の範疇にあるのだが、その認知が良いこととなると、そのイメージが膨らむようになり、内容が悪くても良いと言う人も中に入るかもしれない。

その「見た目」や「イメージ」の大切さが本書を読んで痛感させられる一冊であった。