変わる相続―家族や時代に合わせた活用術!

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
相続に関する話は良くも悪くも聞くようになるのだが、むしろ悪い意味の方が多いかもしれない。それはさておき、相続をするにも法律があり、なおかつ、やり方を一つ間違えてしまうとトラブルになり、最悪訴訟になってしまうようなことにもなりかねない。そのため慎重に行っていく必要があるのだが、ではいかにして行うべきなのか、家族や時代が変わっていく中での方法を取り上げているのが本書である。

1章「変わる相続の実例 財産の形を変える!」
「相続」を行うにしても、家族の形式から、相続の対象となる財産の形式まで日々刻々と変化している。その変化の中で相続の実例にも変化が生じている。その変化はどのようなのか、実例を紹介しながらその変化を取り上げている。

2章「財産を活用するには「相続プラン」が必須」
相続をするにしても、どのように活用すべきか必要になってくる。最近よく言われるようになった「終活」もまた「相続」についての準備を行うことも一つとしてあげられている。その相続プランを構築するためにはその道のプロに相談することが大きな手段としてあげられている。

3章「感情面の対策 もめたら絶縁。それは避けたい」
おそらく最も対策をすべき所と言える。財産を具体的に対策をするにしても、感情面において対策がなされていないと、たとえ法律的な手続きを行うにしても、訴訟や絶縁事に発展してしまう恐れがある。それを避けるためにもまずは感情面の整理をいかにしていくか、コミュニケーションや遺言作成に至るまでを列挙している。

4章「経済面の対策 節税の仕組みを知らないとソンする」
相続を行うにも必ずといっても良いほど「税金」がかかる。もっとも相続税は累進課税であり、金額に応じて取られる税金も高くなってくる。それを避けるために「節税」が重要になってくるのだが、いかにして節税を行うべきか、そのことも取り上げている。

5章「40年ぶりの民法改正も知って活用しよう!」
民法には様々な種類があり「不法行為」「債権法」「物権法」「家族法」がある。本章にて改正が紹介される民法は、「債権法」であり、配偶者における権利の一つとして「配偶者居住権」が新設されたことにある。配偶者の再建に係る法律が改正されたのは1979年以来40年ぶりとされている。ただしこの先述の「配偶者居住権」の施行は2020年の4月1日からである。
その改正は相続にとっても大きなメリットとなる。それはどのようなメリットなのか、なおかつどのようにして利用していけばよいのかを伝授している。

6章「民法改正を活用 実践編・ケーススタディ」
活用するにしてもどのように活用を行っていけば分からない方も多いかもしれない。もっともその権利が事例としてどのように使えばよいのかも分からない。本章ではその方々のためにケーススタディを用いて取り上げている。

7章「これだけは知っておきたい 相続基礎知識 ダイジェスト版」
相続をするにしても手続きや基礎知識が多数ある。それらを一つ一つ学んで行くにも時間がかかるのだが、本章ではその基礎知識をダイジェストとして要所だけをかいつまんで紹介している。基礎知識だけを学びたいのであれば本書だけを読むと良い。

相続はこれまでも、そしてこれからも重要なものとなってくる。またそれに関する法律も年々変わってくる。本書はその中でも最新情報をもとしてどのようにして対策を行ったらよいのか、それがわかるバイブルと言える。

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