最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」

私自身勉強好きであるため、様々な本を読むことが多く、なおかつ今の仕事のための勉強をすることも数多くある。その勉強にしても、誰かに教えてもらうことも大切であるのだが、「独学」が最たるものである。その独学について自分自身にとって、なくてはならないものであり、資格試験にしても、入試にしても独学で行ってきたことが多々あった。

本書は独学だけで東大やハーバード大に合格しただけでなく、様々な学びを得てきた著者は独学術を伝授している。

第1章「<独学1.0> どんな試験も必ず突破する独学術」
まずは試験に合格するための独学術である。英単語の暗記から、資格試験に対する勉強、さらには勉強のための時間術に至るまでの方法が網羅されている。

第2章「<独学2.0> 教養を楽しく深めて自分の幅を広げる独学術」
本章では試験勉強ではなく、「教養」をつけるための弁供述である。もっとも読書にしても、どのように教養を理解するためになにをすべきかを取り上げている。今使えるものではなく、むしろ5年~10年後に使えるためのことが網羅されている。

第3章「<独学3.0> 一生学び続ける秘訣をつかみ夢を叶える独学術」
落語界における昭和の名人の一人である、八代目桂文楽が「死ぬまで勉強です」という言葉を思い出す。文楽における「勉強」は落語における修行を意味しているのだが、言葉としては私自身はまさにその通りだと考える。おそらく本章も同じように仕事において、人生において、一生充実し続けていくために、どのような独学を行っていくのかを取り上げている。

独学・勉強とひとえに言っても、学校における勉強や入試、そして資格試験のことを連想してしまうのだが、実際はそうではない。生涯において仕事・人生関わらず大切なこと、そして価値観を醸成するための要素として勉強があり、それを行える手段として独学がある。私自身も書評家という肩書きを持っているが、そもそも書評とは何か、書籍とは何か、読書とは何かを一生かけて考えながら行っていき、解を見つけるというあてのない旅のようなことを行っている。その旅の一つに独学があるのかもしれないと、本書を読んでそう思った。