できる大人は、男も女も断わり上手

ビジネスにおいても、プライベートにおいても、恋愛においても「断わる」ことは避けて通れないものである。私自身も「断わる」ことは苦手で極力断わらないのだが、どうしても断わることが必要になり、実行するにもおっくうになってしまうことが往々にしてある。その断わり方について銀座のママからの立場から伝授しているのが本書である。

第1章「断わることを恐れない―断わり上手はつき合い上手」
「断わる」と考えると「感じが悪い」と言う印象を持たれがちであるのだが、それはお人好しや安請け合いをすることが多いために断われないのだという。ハッキリと断わることによって自分にも相手のためにもなる。

第2章「カドを立てない断わり方 7つの作法」
しかしながら、単純に何でもかんでもばっさりを断わると印象は良くない。また曖昧な形で断わると相手にいらぬ誤解を与えてしまうことにもなりかねない。そのため、本章ではカドを立てずにどうやって断われば良いかを「7つの作法」にて伝授している。とくに断わり方の基礎と言うべき所である。

第3章「ビジネスシーンの「お断わり」」
ビジネスシーンでは断わることはある。しかし頭ごなしに断わるとビジネスとしてもやっていけないことが多くある。そのた断わるにしても「代案」や「デメリット」「理由」など提示できるものを出すことによって相手にとって断わられても、悪い印象を与えないための断わり方があるという。

第4章「プライベートの「お断わり」」
プライベートの範囲で言っても「断わる」ケースはある。人づきあいにしてもであるのだが本章では借金・キャッチセールス・困ったことなど、「迷惑」をいかにして断わるかが基軸になる。

第5章「恋のアプローチを断わる―男と女のお断わり劇場」
私自身、恋愛をしたことがないため分からないのだが、恋愛にしても「断わる」ケースは多々ある。もしも恋愛について断わるためにどうしたら良いのか、シチュエーションごとに取り上げている。

「断わる」ことは日常的にも行うものであるのだが、性格的に行える方と行えない方がいるという。その「断われない」にならないために、どのようにして断わればよいのか、そこにはテクニックがある。そのテクニックを知ることができる格好の一冊である。