この先100年を生き抜く 東大式対AIナゾトキ

ナゾトキというとクイズに出てくるようななぞなぞはもちろんのこと、発想力や連想力を問われるような問題を思い出す。テレビをめったに観なくなった私はあまり知らないかもしれないが、ここ最近のクイズ番組は常識力や雑学力ばかりが問われるようになり、雑学力から派生して連想力を試すようなクイズ番組がなかなか出てこないように思えてならない。

とはいえここ最近のクイズ本を見てみると多種多様であるのだが、その中でも連想力や発想力、表現力などの知識によらないような問題集も続々と出てきている。本書もその類いであり、最近AIが盛んになっている中で生き残っていけるための力を養うためのナゾトキを取り上げている。

CHAPTER1「AIに負けない「問題を解決する力」をつける4STEP」
本書で提示しているSTEPは「発見」「発想」「表現」「忍耐」の4つである。それぞれ求められるものも異なっているものの、段階によってつけられるようになっているため、CATEGORYではなく、STEPというように関連付けている。

CHAPTER2「この先100年を生き抜くための東大式対AIナゾトキ」
本章で取り上げているナゾトキは、いわゆる頭の体操に見えるようでいて、少し異なる。採り上げられている問題の答えは一つではなく「2通り」「3通り」というように、いくつか答えがあり、それぞれ異なるアプローチでの解き方もあるなど、1通りだけ解くだけでなく、もう一つの答えを探す必要があるため、奥が深い。また表現や発想なども考える幅の広い問題も提示されており、思考の幅・深さともに鍛えることができる。

CHAPTER3「対AIの力を試す難問ナゾトキ」
CHAPTER2で取り上げたものよりもさらに難しい難問が取り上げられている。パッと見ただけでは全く分からず、制限時間は長めに設定されているものの、時間内に解ける気がしない問題が網羅されている。

様々な謎解きの本を見てきたのだが、本書のCHAPTER3ほどの難問は今まで出会ったことがない。その前にあたるCHAPTER2もまた匹敵するほどの難問揃いであり、なおかつ解き甲斐のある問題ばかりである。謎解きをもっと深めたい方、さらには思考の幅・深さを鍛えたいのであれば本書はうってつけの一冊と言える。

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