日本人に限らず、人は木によって生活が支えられ、なおかつ育っていった歴史がある。その木は種類が数多くあり、なおかつ歴史も深い。もっとも木をいかにして人は利用、あるいは共存していったのかも長い歴史の中で変わってきている。本書はその木にまつわる歴史と人間との生活や信仰などを取り上げている。
第一章「木を学ぶ」
木は見たり、道具として使ったり、食用として実を採ったり、材木として伐採したりなど多く使われている。木々もまた育つことと、新たなる木を生ませるために種子をつくるなどを行っている。また木に派生してキノコがあるのだが、そのキノコとの関係性も本章にて取り上げている。
第二章「木と人間ーサクラ・ウルシ・ツツジ」
木と人間との生活関係は切っても切れないものである。サクラをはじめとした季節を伝える木もあれば、ウルシなど食器などに使われる木、ツツジなど観葉などに使われる木と関わる木によって変わってくる。
第三章「木の歴史ーイチョウ・ブナ・マツ」
人間にも歴史があるように木にもまた「歴史」がある。歴史の幅は地球そのものが生まれ、生命の痕跡が生まれた時から存在する。とはいえ、木もまた歴史と共に種類が増えてきており、かつ大陸を渡って伝来する木も存在する。
第四章「木と信仰ークリ・クスノキ・カヤ」
木は宗教的信仰の側面もある。特に神道では木が神的役割を担うこともあるのだが、本章ではどのような信仰をになっているのかを取り上げている。
第五章「木と生活ースギ・ヒノキ・クワ・カキノキ」
私たちの生活にも「木」は深く関わっている。衣食住はもちろんのこと、伝統芸能やモニュメントなど数多くあり、挙げていくほど、私たちの生活に密接なことがよくわかる。
私たちの生活に深く関わっている木は種類も多種であり、かつまだ知られていない木も存在するほどである。人の進化と共に木の関わり方も広がりを見せていく中で、これからの生活で木はどのような関わりになるのか、それを考えるきっかけの一冊にもなった。
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