メタボも老化も腸内細菌に訊け!

このごろ「○活」といった活動が言われるようになったのだが、健康でもそういったことがある。中でも「菌活」や「腸活」がそれにあたるのかもしれない。もっとも病気や健康について最近が関わっていることも少なくなく、本書もまた腸内細菌に関しての一冊なのだが、その腸内細菌はどのように「訊く」べきか、そのことを取り上げている。

1.「メタボと腸内細菌の入り組んだ関係」
ここ最近では腸内細菌がメタボに関わる研究が進み、メタボを解消するため内臓脂肪を減らしていくかというような健康食品も次々と出てきている。本章ではメタボと腸内細菌の因果関係を取り上げている。

2.「高血圧・動脈硬化をもたらす腸内細菌」
生活習慣病もまた腸内細菌によって予防をすることができるという。高血圧にしても、動脈硬化にしても腸内細菌のうち、どのような菌が影響を与えるのかを取り上げている。

3.「癌や肥満にあの腸内細菌が効果」
生活習慣病の中でも癌は今でもなお死に至る要素の一つとして挙げられる。また癌とまでは行かなくても他の生活習慣病の元になるのが肥満とされている。それらの要素を予防するための腸内細菌として「アッケルマンシア」があるのだが、どの様な役割なのかを取り上げている。

4.「老いをもたらすもの」
「老い」は様々な部分が老化するのだが、本章で注目しているのが内臓や細胞の老化についてである。その老化を進化するのも、くい止めるのも細菌がコントロールしているという。そのメカニズムについて取り上げている。

5.「アルツハイマー病と脳・腸・細菌軸」
認知症は増え続けているとされているのだが、ここ最近では若年性の認知症もまた出てきている。その認知症、ひいてはアルツハイマー病と菌の因果関係について取り上げている。

6.「生活習慣が腸内細菌を変える」
今ある大病の多くは「生活習慣病」としてある。そのため、生活習慣の改善が求められるのだが、その改善は腸内細菌の改善にもつながる。

ここ最近では「菌活」なるものも存在しており、その活動によってより健康になる、あるいはスタイルや精神を健全に保つといった動きも見られる。たかが菌、されど菌、菌と向き合うことで健康を維持することができるようになる。