娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

売春をするところは世界中探してみるといくつか見つかる。もちろんそれを中心にした場所はいくつかあり、日本でも東京の吉原や川崎の堀之内など数多くある。本書は特に海外における売春の実状を追った一冊であるのだが、特にアジアの娼婦たちが中心となっている。

第一章「戦争とテロとポルノ―イラク」
2003年に「イラク戦争」が勃発し、今となってはISILのテロが続発している。その続発している中で慰安を目的とした娼婦たちがいるという。またその娼婦たちは当時アメリカ軍を相手にしていたと言い、なおかつもたらしたのは民主主義ではなく、ポルノであったと語った。

第二章「神と売春カースト―ネパール」
人権が守られず、少年・少女の間に結婚が行われ、なおかつ娼婦として生きるような人々がいる。他にも諸外国へ人身取引の標的になっている子どもも存在する。特にネパールではインドでよくある「カースト」があった。

第三章「纏足と共産党王朝―中国」
纏足は中国の習わしとしてあり、「足が小さい女性は美しい」と考えられたことから来ている。有名な小説の中に魯迅の「故郷」にて纏足の描写がある。戦前になって廃れていったかと思いきや、集落や小さな村では今もなお続けられており、著者が赴いた所でも纏足をしている女性の姿があったという。

第四章「慰安婦と米軍基地村―韓国」
第一章の中にイラクでもたらされたのは民主主義ではくポルノであったという話があったのだが、それは日本・韓国でも例外ではない。とはいえ、両国ともにアメリカと関わりが持つ以前に形は違えど売春の文化はあった。しかし戦後になってアメリカ流の売春の在り方を押し付けられたという。

世界には様々な娼婦、さらには売春所があると言われている。しかしその経緯には戦争や貧困など社会背景によって映っていることが、本書にてよく分かる。

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