アメリカ大統領選

今日はアメリカ大統領選の本選である。ここで2021年~2024年の4年間の大統領が決まる。しかしながらこの日は一般投票であり、選挙人による投票は来月の14日で、投開票が行われ、正式に決まるのは来年の1月6日の見込みである。

現大統領であるドナルド・トランプと民主党のジョー・バイデンの一騎打ちになると予想されており、10月現在ではわずかにバイデン候補がリードしていると言われている。実際の様相はこの11月3日で大方決まることが予想され、注目が集まる。そもそもアメリカ大統領選は何を意味し、それ以前に行われる、予備選と本選の流れはどうなっているのか、今一度見ていくために本書をもとに取り上げる。

第1章「アメリカ政治のリニューアル」

そもそもアメリカ大統領選は4年に1回行われる。「4年に1度の祭典」とあたかもオリンピックのような風潮を持たれるかもしれないのだが、アメリカの政治においては「リニューアル」という意味合いを持っている。また現大統領が再選したときもまた、「再出発」の意味を兼ねており、政権が変わったとしても、維持したとしても「リニューアル」であることには変わりない。しかも日本の首相とは異なり、政治とは無縁の世界からアメリカ大統領選に立候補することもあり、トランプように実際に当選した例もある。

第2章「予備選の現場を歩く」

政党によって大統領選に指名されるのは1人である(副大統領も1人)。その1人を指名されるために党内での選挙が行われる。それが「予備選」である。予備選の中でどのような戦いと、予備選の候補者たちはどのような行動をしているのか、事細かに記しており、なおかつどのような演説が行われたのかも記されている。よくあるニュースにおける演説の場所とは異なり、小さな場所で行われることもあるのだという。

第3章「本選の現場を歩く」

各党の正式指名を受けるのだが、共和党は8月24日〜27日、民主党は8月17日〜20日に政党の全国大会が行われた。これは予備選の最大の戦いであり、正式に本選の大統領候補が指名される。その後正式な候補者は「指名受諾演説」を行い、これから本選における戦いの火蓋は切って落とされる。テレビ討論会もあり、新しい大統領への機運が集まるが、頂上エッセンにおいての演説はもちろんのこと、パーティーや資金の調達など選挙に向けての動きもある。また中にはネガティブキャンペーンと呼ばれる様な運動も行われるなどしているが、その事例について前回行われた2016年の大統領選本選をもとに取り上げている。

冒頭でも書いたとおり本日の選挙はあくまで一般投票であり、翌月には選挙人による投票が行われ、当選者が決まる。しかしながら一般投票はかなり大きな流れがどこになるのかがわかる選挙であるため、今後の選挙への影響力は大きい。さて、次の大統領は誰になるのか。それは神のみぞ知る。