2020

書評

ぼくの死体をよろしくたのむ

本書は短編集なのだが、ある種のつながりを持っているようでいてならない。その繋がりの多くは「動物」と言える。しかしどのような動物かというと、ありとあらゆる動物が入り交じっており、なおかつその動物と人間との関係がそれぞれの短編によって異なってい...
国内

「なんとかする」子どもの貧困

「貧困」と言うとネガティブなイメージがつきまとう一方で、社会人などの大人が背負うモノというイメージを持ってしまう。しかしながら今ある貧困のなかで最も根深いものとしては「子どもの貧困」が挙げられるという。その子どもの貧困はドキュメンタリーでも...
書評

おしゃべりな糖

不思議なタイトルである。もっとも糖には口があるのかと思ってしまうほどである。ちなみに本書のタイトルにある「おしゃべりな糖」は 「情報をになう糖」(p.iiiより) とある。糖によっても種類があるのだが、情報伝達に優れており、生命の維持のなか...
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書評

けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然

決して松本清張の小説や昨年秋にアニメ化された同名のマンガのことを指しているわけではない。本書で紹介するのは本当の意味での「けもの道(獣道)」であり、動物が通る道のことを指し、猟師はその道を行き交いながら狩猟を行うことを生業としている。その現...
書評

国籍の?(ハテナ)がわかる本─日本人ってだれのこと? 外国人ってだれのこと?

もっとも国籍とは 「1.一定の国家の所属員たる資格。  2.航行機・船舶等の一定国家への所属。」(「広辞苑 第七版」より) とある。よく言われているのは1.の意味であるのだが、根源的な意味はなかなか難しい。人・国によっては二重国籍になる人も...
日本人

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

菅原文太が逝去して5年の月日が流れた。戦後になってから芸能界に入り、俳優として大成した人物でもある。もっとも俳優としては任侠映画や実録映画といった種類、とりわけ「仁義なき戦い」シリーズは代表作にもなったほどである。その菅原文太が生誕から俳優...
仕事術

仕事論

昨年のクリスマスに水曜どうでしょうの新作が5年ぶりに放送された。内容よりも新作が放送されたことに感慨を覚えてならない。リアルタイムでは2005年に放送された「激闘!西表島」と2007年に放送された「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」をよく...
ミステリー

ウェンディのあやまち

3人の女たちの物語が同時進行で進んでいき、ある事件をきっかけに3つの同時進行の線が1本に交わると言う物語である。その3人の境遇は全くと言ってもいいほど異なっており、その異なっているなかには、とある「関係」が築かれているという。 その事件の真...
仕事術

理科系の読書術 – インプットからアウトプットまでの28のヒント

「本を読むのが苦手」と言う人は少なくない。かつて「蔵前トラックチャンネル」のYouTubeチャンネルで取り上げていた時のこと、そういった悩みを抱えるメール、あるいは実際に出会う方々のなかにもそういった人から「私、本が苦手で、どうやったら沢山...
書評

オブジェクタム

「オブジェクト(object)」は簡単に言うと「物体」や「目的」など様々な意味で捉えられる。プログラミングを行っている方々であれば耳が痛いほど聞く言葉なのかもしれない。 では本書のタイトルと表題作であるのだが、造語であることは分かるのだがな...
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