「写真家」や「カメラマン」といった職業がある。後者については報道や広告などに関して言われることが多く。前者は主に芸術の所を指すことが多い。
本書の著者は「動物写真家」であるが、世の中には数多くの動物がいる。その多くいる中で世界中の中から選りすぐりの写真を集め、動物写真家とはどのような仕事なのかを紹介している。
第1章「写真家を志して」
著者自身がどのように生まれ育ち、動物写真家を志して、その道に進んでいったのかを取り上げている。都会で生まれ育ち、写真と出会い、写真家になるまでどのような道を辿っていったのかがよくわかる。
第2章「極北の地で」
極北の地となると、北極に近い所として、アラスカやカナダの北部を中心に取り上げている。ホッキョクグマやカリブー、空ではハクトウワシなどがおり、本章では撮影するまでの姿とプロセスを取り上げている。
第3章「日本の野生」
野生生物は日本にも多くいる。北海道や六甲山、下北半島などが取り上げられており、有名な場所でありながら、貴重な動物も存在している。
第4章「大型類人猿を追って」
類人猿となると大きさも万別であるが、その中でも大型類人猿を求めて、東南アジアやアフリカなどの類人猿を追っている。
第5章「この先の未来へ」
写真、動物、これからの自分など、追うべき所はたくさんあるのだが、著者自身もこれからの未来はどうなっていくのか、行く末を見つめている。
動物の写真は誰でも撮れるかもしれないが、写真家ならではの「写真」の表現がある。「動物写真家」は動物ならではの生き方を写真にて映し出しており、本書で出てきている動物の写真は、必死に生き、なおかつ過酷な大地でサバイバルをしているさまが映し出されているのを見ると、「さすがプロ」と言う言葉がよく似合う。
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