文芸・評論

ミステリー

完全犯罪の死角 刑事花房京子

犯罪には「完全犯罪」なるものが存在すると言う。しかしながらその完全犯罪にも「穴」が存在しており、その穴を突くために探偵や刑事がトリックを探し出すというようなものがよくあるミステリー作品の王道とも言える。 本書はとある女性刑事が殺人事件のトリ...
書評

国会議員基礎テスト

現在の国会議員は言うまでもなく有権者の投票によって選ばれている。しかしその投票については組織票や人気投票のような様相を出しており、実際に能力を判別しているとは言い切れない。本書の帯に、 「立法・司法・行政の三権のうち、中央省庁の役人も裁判官...
SF

トリニティ、トリニティ、トリニティ

本書は近未来を描いたようでありながら、今の社会を鋭く切り込んでいると言える。もっとも舞台は2020年。ちょうど東京オリンピックの年であり、なおかつ東京オリンピックが開催され始めた頃のことを描いている。 しかも事象は「原発事故」、そう2011...
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時代

源匣記 獲生伝

目の前で両親を失ってしまったとある少年が、殺された敵を復讐するために立ち上がった。しかしその立ち上がった旅の中で、とある小さな「匣(はこ)」を賊から略奪したのだが、その「匣」には人智を超える力を宿していた。 そしてその復讐の相手も「匣」を持...
書評

kaze no tanbun 特別ではない一日

本書は「短文集シリーズ」とある。実際に観てみると小説のようなやりとりもあれば、最近のニュースや日常などのエッセイもある。「短文集」とひとえにいっても、小説チックに描くようなこともあれば、エッセイチックに描くようなこともある。 本書のタイトル...
書評

キネマトグラフィカ

私自身は長らく映画館に行ったことがないため、今映画館で上映されているものはと言ってもメディアで出ているものまでしか分からない。ただよく聞くのは最近では3Dや4Dといた技術だけでなく、触覚や嗅覚などの疑似体験ができるようにまでなったとも言われ...
書評

午前三時のサヨナラ・ゲーム

人間関係の在り方はある種「万華鏡」のように移ろう。しかしその移ろいのなかでミステリーになるような要素もあれば、コメディになるような要素もある。その万華鏡のような人間模様を連作として取り上げている短編集が本書である。 もっともその連作は、タイ...
ミステリー

バビロンの階段

大学もバイトも辞めてニートになり、人間関係も全てリセットとなってしまったある男が、偶然親友と出会った。しかしその親友は出会った後に貨物列車に引かれて帰らぬ人となった。一見事故のように見えて、実は殺人事件だったのだが、その犯人と謎はいったい何...
書評

ぼくはきっとやさしい

今から10年ほど前に「草食系男子」と言う言葉が生まれた。それに派生され、「○○系男子」が次々と出てきており、本書で紹介されるような「無気力系男子」もまたその一つである。 無気力になる原因は人それぞれであり、一概には言えないのだが、本書の主人...
書評

ヒトリコ

よく家族でできた子供が一人の場合は「一人っ子」と呼ばれるのだが、本書のタイトルの意味はそうでなく、子供の頃から仲間や友人などが全くおらず、「孤立」してしまったことを表している。とある濡れ衣を着せられ、壮絶ないじめに遭ったことから孤立するよう...
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