文芸・評論

書評

人質の朗読会

「生と死」 この言葉は必ずと言ってもいいほど出てくる。そういったことについて教育の場でも語られたり、議論したりすることがあり、いわゆる「デス・エデュケーション」として扱われることがある。 それはさておき、死と直面する人びとが、日常から隔離さ...
書評

神奈備

2014年に起こった御嶽山噴火の犠牲者や被災者とその遺族・家族の方々のために捧げた一冊が本書である。 本書はその御嶽山の麓に住んでいる少年立ちの物語である。その物語には神に対して悲劇となるような出来事・試練が起こりながらもそれを乗り越えると...
ミステリー

優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪

「悪霊」と言うと怖い印象がある。もっともドラマ・アニメ・小説などで悪霊というと、人に対して悪さを行ったり、敵になったりすることがあり、必ず害をなす存在としてあげられる。 しかし本書はそれとは異なり、怪談でありながらも霊たちとの関わりがあり、...
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時代

少女のための秘密の聖書

聖書は最近ビジネスでも役立てられることが分かったり、それらをそっくりそのまま実践しようとするような本も書店で見られるようになった。もっとも聖書は世界で最も売れている本であるためなのだが、宗教であるがゆえに最も読まれたり保存されている本である...
書評

曲がり木たち

人間は木と同じようにそれぞれの「成長」がある。その成長は真っ直ぐとした成長もあれば、様々な曲がり角にあるような成長の姿を見せることがある。 本書のタイトルにおける「曲がり木」と呼ばれるのは、人間で言う所では何らかのハンディ(障害)を抱え、成...
ミステリー

さよなら僕らのスツールハウス

関東地方のとある所にあるシェアハウスが舞台だ得るのだが、その舞台では若者だけではなく、様々な人がいる。その人びとを巡った謎が謎を呼び、ある事件が起こる。 その事件を巡って謎が解き明かされていくのだが、その謎の中にはなぜシェアハウスが生まれた...
書評

愛される資格

人は愛し、愛される存在である。しかしその愛されるためには、まずは愛する気持ちを持つことが必要であるのだが、その愛することを行ったとしても必ずと言ってもいいほど愛されるというわけではない。 本書は上司に対して不満を持っていたある部下が復讐のた...
戯曲・詩

穂村弘の、こんなところで。

歌人・穂村弘はどのような関わりを持っていたのか、そしてどのような対談を行ったのか、様々なジャンルの人41人が対談を通じて解き明かしている。 本書は月刊「花椿」と呼ばれる資生堂が発行している対談集であるのだが、なぜ歌人が対談を行っているのか、...
エッセイ

猫返し神社

ある意味珍しいエッセイである。本書の著者の名前を見ただけでピンと思いつく方もいると思うのだが、その方はジャズを少なからず知っている人と言える。そう著者は日本における有名なジャズピアニストである。もちろんジャズピアノにまつわる本は数多く上梓さ...
書評

大雪物語

そろそろ冬の時期であるため雪にまつわる一冊を読んでみたくなった。そのため本書のような短編集が見つかった。 ちなみに本書は長野県のとある街を描いているのだが、長野県自体は日本アルプスに面した豪雪地帯の一つであり、本州でも冬は特に寒い地域の一つ...
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