人生勝たなきゃ意味が無い

「無敵のストリートファイター」
「寡黙なリーチファイター」
「麻雀攻めダルマ」

そのような異名を持つプロ雀士がいる。
その男の名は「佐々木寿人」
日本プロ麻雀連盟に所属しており、モンド杯を3度、天空麻雀を3度優勝した実力派の若手雀士である。私もTVやニコニコ生放送で麻雀番組を観るのだが、スピードと打点の高さは他の若手雀士を凌駕していると思う。
本書は攻撃的な麻雀スタイルで数多くのタイトルをもぎ取った著者の人生とともに、勝負哲学を喝破している。

東章「飯を食うために勝て」
プロ雀士は勝つことによって生計を立てなければいけない、生き残るためには常に結果を出さなければいけない程、過酷な世界である。これは将棋や囲碁などにも言えるのだが、社会的認知が劣る麻雀の世界ではなおさらとも言える。
著者が麻雀の世界に飛び込み始めたのは高校の時、そして大学中退を経て、地元から歌舞伎町に渡った。その世界はまさに「魑魅魍魎」が漂う過酷な世界だった。
その世界の中で尊敬するある雀士に出逢った。鳳凰位・十段位・モンド王座とあらゆるタイトルを総なめにした「地獄の門番」(今だったら「白き妖精」?)の異名を持つ前原雄大である。

南章「百の技より挑む姿勢」
最近では小手先の技にすがるような人が多くなっている。それはビジネスの世界でも麻雀の世界でも同じようなものである。本当に身につけるべきなのは「姿勢」であり、戦い続けること、変化を恐れない姿勢、逆境にめげずに闘う姿勢、何事にも満足せずに成長し続ける姿勢が大事である。

西章「逆境の時こそ攻めよ」
著者はフリー雀荘で1000万円の貯金を貯めたと言われており、その姿は漫画「真剣」のモデルとなったのはあまりにも有名な話である。
そこからプロになり、TVや動画生放送などのメディアにも露出されるようになった。その中で生活のための麻雀から、「プロ雀士・佐々木寿人」を顕示するための麻雀とは何かを考えたという。その一つとして「決意」が挙げられる。ずっと勝ち続ける、戦い続けるだけではなく「緩急」を知るなどがある。

北章「即断即決が勝利を導く」
著者の麻雀スタイルの一つとして「即断即決」があるという。一つ積もったら、たった数秒で牌を捨てる。考えることは優柔不断であること、決断力が無いことを示しているのだという。そして自ら目標を持ち、公言することによって自分を追い込ませ、自分自身をスタートラインに立つことができる。
若手の中でも第一線で活躍をし続けている著者は、これまでも、そしてこれからも攻め、そして勝ち続けることにある。

麻雀の世界はプロでもアマチュアでも過酷な生存競争にある。それはビジネスの世界も同じである。
「勝ち続けなければ」生き残れない世界に「勝ち」が無ければすかさず淘汰されるからでこそ、本書のタイトルのことを伝えたかったことだろう。

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