僕らだって扉くらい開けられる

本書は超能力者が何人か出てくるのだが、使えると言ってもわずかな人もいれば、力を発揮できない人もいれば、さらには深刻なリスクを背負うような能力を使う人もいる。そう言う意味では「一風変わった」超能力者たちが集まって能力に目覚めていくという物語であるのだが、何とも言えないドタバタ感が拭えない。

しかし超能力であっても「能力」である。その能力を無駄にせず、ましてや呪うことなく向き合い、そして自分自身の「力」に昇華する。それに向けて研鑽を積み重ねていくというような涙ぐましい展開があり、その展開によってタイトルにあるように能力における「扉」が開くことができるようになるというものである。

ある種のサクセスストーリーのように見えるのだが、一風変わった超能力者(特に金縛りの超能力者が印象的)であるが故に、「本当に超能力者なのか?」と思ってしまうようなキャラクターとのギャップもあるため、ある種のギャグ小説にも見える部分もあるのも本書の特色としてある。

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