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2018年10月

インカ帝国―大街道を行く

「インカ帝国」は1438年から1533年に存在した帝国であり、南アメリカ大陸における主に現在におけるコロンビア・チリ・アルゼンチンの3国に面していた。中世にわずか100年足らずの国家であるのだが、西欧とは全く異なる文明を誕生したことにより、歴史的な意義が強くある国としてもある。そのインカ帝国の中でできた文明が今もなお国々に残っているのだが、どのように残っているか、そのことについて本書にて取り上げて […]

絶滅危惧の地味な虫たち

絶滅危惧種に指定されている動物は多かれ少なかれあり、なおかつ指定されている中でも残っている数などによって度合いが異なる。中でも本書は絶滅危惧種に指定されている「虫」を取り上げているのだが、それらの虫を調べていくと、自然が失われている部分があるのだという、その根拠と知られざる絶滅危惧種に指定された虫を取り上げている。 1.「コウチュウ目」 「甲虫」と呼ばれる虫であるのだが、本章で紹介される虫はなんと […]

世界のすべてのさよなら

「サヨナラダケガ人生ダ」 この言葉は井伏鱒二が「人生足別離」を邦訳したものであり、井伏鱒二の言葉の中でも最も有名なものとして取り上げられている。もっとも人生には出会いと別れがあり、その中でも別れは必ずといってもいいほど遭遇するものである。仲間、友人、家族…挙げるだけでもきりが無いほどにある。そして人生の最後には「この世」の別れとなる。 それはさておき、本書は同級生4人の人間関係が織り交ぜられている […]

企画展がなくても楽しめるすごい美術館

私自身、美術館はあまり言ったことがない。最近行ったとしても今から10数年前で出身地である旭川市の美術館でしかない。もっともその後色々と居住地は変えていても、そのところにある美術館には一度も行ったことがなかった。 そんな私であるが美術館の広告を受け取ることがあり、その中には様々な企画展が催されることが多々あるという。その企画展でなくても、日本には様々な美術館があり、なおかつそこに特色があるという。本 […]

父・横山やすし伝説

おそらく昭和の「MANZAIブーム」の中核にいたコンビとして横山やすし・西川きよしであると言っても過言ではない。そのうち横山やすしが昭和の漫才界の中核を成した人物の一人であることもまたよく知られている。 その一方で様々な事件を起こした人物であった。その事件により大阪弁である「やたけた」といった言葉がよく似合う人物こそ、著者の父である横山やすしその人である。本書は逝去してから22年経つ今、長男の視点 […]

これ1冊でぜんぶわかる! 輸入ビジネス

輸入ビジネスは様々な場面で行われている。いざ輸入ビジネスを始めたいと言っても、どのように行ったらよいのか分からない方々も多くいる。そのため本書では入門書として輸入ビジネスをどのように始め、売上を上げていけばよいのか、そのことを伝授している。 1st STAGE「渡航前準備から、商品発掘、日本の見本市に出展するまで」 まずは商品の仕入れを行うまでのプロセスに入る。売上を上げるための商品の発掘はもちろ […]

中学生棋士

将棋棋士において中学生に棋士となった人物は歴代で5人いる。本書の著者である谷川浩司、加藤一二三、羽生善治、渡辺明、そして本書で中心になって出ている藤井聡太である。 中学生の間に棋士になった方々は将棋界において多大なる影響を与えた人物ばかりであり、加藤一二三と藤井聡太を除いて永世タイトルを獲得しているほどである。中学生棋士たちの姿はどのようなのか、そして将棋としての才能とかつて中学生棋士として名を馳 […]

死の虫 – ツツガムシ病との闘い

あまり聞き慣れない病であるのだが、長らく新潟県や秋田県、山形県では「風土病」として扱われ、なおかつ「死の病」として挙げられることが多かった。感染症のひとつであり、実際にどのような虫なのかというと、肉眼では視認の難しいごく小さな虫によるものであり、その虫によって感染症になった人も多く、なおかつ治療法もほとんどなかった。ましてや病気の原因菌の判明から治療薬の発見に至るまでの道のりは平坦なものではなかっ […]

居場所がほしい――不登校生だったボクの今

今も一昔前も「不登校」が教育上の問題としてあげられ続けている。それが象徴としてあってか、毎年いくつかニュースやコラムとしてあげられ、なおかつ不登校にまつわる本が色々とある。特に本に至っては教育学者による考察もあれば、かつて不登校児であった方々の証言やあらましと言ったものもある。 本書はその中でも後者にあたる。不登校になったきっかけ、さらにそのこともあっての、心とつながり、そして今に至るまでのことを […]

ブッポウソウは忘れない

「ブッポウソウ」は名前の通り草かと思いきや、鳥の一種であり、夏鳥として有名である。しかしながら絶滅危惧種として指定されており、なおかつ山梨県や宮崎県では天然記念物として指定されているほど希少な鳥としてあげられる。 希少な鳥として有名な鳥を探しに「鳥の研究室」に在籍している大学生が、その周囲に起こった事件が起こった。その事件を解決するために謎を解いているのだが、その謎解きの鍵として「鳥」がいた。 も […]