歩く、見る、聞く 人びとの自然再生

自然は変化する。それは様々な気象変化による自然手的なもの、そして人間が開発のために行った人為的なものとある。もっとも人為的なものにしても自然と共生するものと、対立するものとで分別される。

自然の変化もあるのだが、中にはそれを「自然破壊」と主張するのだが、もっとも人と自然との関係と自然再生とはどのような関係であるべきなのか、そのことについて取り上げている。

第1章「自然とは何だろうか?―人間との相互作用」
かねてから周囲では「自然環境保護」とあったのだが、そもそも「自然」とはいったい何なのか、そして「共生」や「保護」とはどのような意味を成しているのか、その原理を考えさせられる章であった。もっとも一昔前の森や環境はどうだったのか、その環境の中で人はどのように「共生」を行っていった野かを取り上げている。

第2章「コモンズ―地域みんなで自然にかかわるしくみ」
いわゆる「共有地」を意味している。本章では前章と同じく宮城県石巻市北上町の磯物採集の話に入っていく。磯物が豊富であることで有名な北上町では採集の中で自然の恩恵を受けること、そして地域と自然との関係が「共有」されていることがよく分かる。

第3章「合意は可能なのか?―多様な価値の中でのしくみづくり」
所変わって本章の舞台は札幌市南区の常盤地区を舞台にしている。真駒内川が近くに流れた閑静な住宅街である一方で、森林が生い茂っている地区でもある。その地区においては森林保全活動も行われているのだが、そもそもなぜ「保全」を行うのか、そのことによって自然と人間との生活が合意となるのだろうかについて考察を行っている。

第4章「実践 人と自然を聞く」
人と自然との付き合いは、人間が誕生してから400万年と同じくらいの付き合いがある。しかしながらその付き合い方は変化をしていく。時代だけではなく、地域についても同様のことが言えるのだが、そもそもどのような付き合い方をして行くのか、奄美大島の事例を引き合いに出している。

人と自然は長らく共生しているのだが、その共生の在り方は日々刻々と変化しているのも事実である。しかしながら本当の意味で「共生」しているのかというのかという疑問があるのだが、そもそもそこには答えがなく、地域や時代に沿った「解」があるのではないかと本書を見ていてそう思えてならなかった。

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