ザ・ブラックカンパニー

本書のタイトルからして「まんま」と思ってしまうのだが、実際に読んでみたら、まさに「まんま」であった。

タイトル自体は「ブラック企業」の企業を単に英語化しただけのことであるのだが、そもそもブラック企業にて働く人びとのことを描いているのだが、その悲喜交々ぶりは何とも言えない雰囲気を醸し出している。

スカウトを受けたが、かなりのブラックぶりな仕打ちを受けているのだが、その仕打ちを受ける中でも突っ込みどころのある展開もあれば、コメディを思わせるような展開もある。

社会的な小説と言えば小説であるのだが、著者はその社会に鋭く切り込み、リアルをそのままに伝えることが多いのだが、本書はそれ以上にコメディタッチが強いように思えてならない。「悲哀」というよりも、冒頭に述べたように「悲喜」を中心にしているため、そうなってしまうのも仕方がないかもしれないのだが江上作品を色々と読んだ人から見ると「彼らしからぬ」と言えそうな一冊である。

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