オバさんになっても抱きしめたい

本書の表紙の右の女性がなんともバブリーな女性であると同時に、一昨年に大阪府立登美丘高等学校ダンス部が「ダンシング・ヒーロー」の題材として使われたことコスチュームでもある。

バブリーな時代で20代を謳歌した女性が俗に「アラフォー」と呼ばれるような時代、毛独りはそのバブル崩壊してからの不景気しか分からない「アラサー」の女性の2人の織りなす物語である。

単純に物語の大筋は「ジェネレーションギャップ」や「世代闘争」と言ったものであるのだが、価値観の対立があたかも表紙にある通りプロレスやボクシングで使う「リング」の様相を見せており、その中で激しく罵り、戦っている様相を見せているからでこそ、本書の表紙を描いているのかもしれない。しかしながら2人とも「結婚したい」という願望は共通している。その共通している事情もまた本書の面白味としてあった。

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