ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
正直言うと、私自身はテレビのコメンテーターの「多く」は嫌いである。「多く」と書いたのには理由があり、実際にある出来事の当事者になる、あるいは現場で活躍をして、その中の体験で持って、提言をする、あるいは批判をするといったことであれば良いのだが、多くのコメンテーターは様々な所の傘に隠れて言いたい放題言って、誤った発言をしても謝罪しない(ひどい人は開き直るような人までいる)といった有様である。
私怨はここまでにしておき、本書は日本の問題について様々な観点から対談を通じて、批判をしている。

第1章「「お上意識」が日本をダメにする」
もっとも日本では「長いものには巻かれろ」といった言葉があるように、上に対して媚びへつらうというわけではないまでも、「お上」への意識はまだまだ残っている。それは江戸時代まであった身分制度もあるのだが、大東亜戦争前までにあった「華族」「財閥」といったものまで存在する。しかしながら現代は「法の下の平等」があるのだが、未だにその風潮が残っていることに批判をしている。

第2章「ヤンキーとカオスとラグビーで批判力を磨く」
批判力を磨くと言った事を取り上げているのだが、本章のタイトルにしてもそうだが、なぜ「ヤンキー」や「ラグビー」なのかは分からなかったが、少なくとも著者の一人である前川氏がラグビー部出身であることから名付けられたのかもしれない。

第3章「教育が直面している厳しい現実」
教育は様々な形で「変化」をしているのだが、その「変化」の在り方は時として相容れられないものもある。教育の現場にしても、教科書から進学、さらには制服などに至るまでありとあらゆる所で「矛盾」があるという。

第4章「政治が直面している厳しい現実」
政治の世界は「厳しい現実」は日常茶飯事のようにあり、なおかつその中で厳しい決断に迫られることが往々にしてある。その判断を先送りにしたり、あるいは決めなかったり、そして決めたものを批判したりして何もしなかったりといったことも少なくない。

第5章「憲法が想定した人間を目指す」
憲法というと第9条(平和主義・戦争放棄)といったイメージがあるのだが、様々な面での「自由」や「権利」がある。その憲法を基盤にして、様々な法律が作られているのだが、その憲法について人的な観点で想定通りなのかというとそうではないのだという。

第6章「批判に疲れた人たちへ」
批判をするだけでは何も変わらない。しかし批判をする事もまた大切であるのだが、それに疲れる方々も少なくない。その方々のためのアドバイスをするのが本章である。

政府や教育、社会に批判をすることは一つの手段である。しかしながら私自身は批判をするだけでは何も変わらないと思う。その批判を通じて選挙に投票をする、パブリックコメントを書く、あるいは様々な関わっている人へ意見・提言をするなど、行動をすることもまた一つである。自分自身で変える力は少ないのだが、批判だけをする無力よりも、批判を行動に変える「微力」に変えることもまた日本を変える一つの手段と言える。

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