暴露の世紀 国家を揺るがすサイバーテロリズム

「暴露」というといくつか思い出すものがある。もう十数年前の話になるのだが、P2Pソフトの「Winny」のウイルス(正確な下品すぎてブログ上では書けないが、上品に言うと「暴露ウイルス」なのだという)により事件に発展したこと、そしてもう一つがウィキリークスである。

私見はここまでにしておき、「暴露」と呼ばれることはインターネットの空間のみならず、様々な面での「暴露」が行われており、なおかつそれが世界的にあるのだという。本署はそのことについて取り上げている。

第一章「暴露の衝撃―スノーデン事件とその余波」
2013年に「スノーデン事件」が起こった。その事件は世界的に衝撃を与えた。そもそもなぜスノーデン事件が起こったのか、そしてその事件は往訪の世界にどのような影響を与えたのか、そのことについて取り上げている。

第二章「政府vs.個人、プライバシー闘争は始まっている」
実際のところ個人情報やプライバシーの情報については日本に限らず、世界的にも問題の温床としてある。ほかにも国の間ばかりでなく、同じ国の中でも政府と個人との諍いもある。その闘争はどこへ向かっているのかも含めてその顛末を分析している。

第三章「日本にサイバーセキュリティはあるか」
日本にもサイバーや個人情報、さらには情報にまつわる法律が整備されている。その一方でサイバー攻撃に耐えられるサイバーセキュリティが備わっているのかというと行っているとは言え、まだ課題がたくさんある。

第四章「サイバー攻撃が現実空間を破壊する」
サイバー攻撃は世界的に多かれ少なかれ起こっているという。そのサイバー攻撃に対して、どのような弊害が起こっているのかというと、仮想空間のみならず、いわゆる「リアル」と呼ばれる現実空間をも破壊するようなこともあるという。その情報技術の進化により物理的な危険がおこることもある。その点も含めて指摘している。

第五章「さらされる国家、忍びよる電子戦争」
私自身、「第三次世界大戦」はすでに始まっていると考えている。その要因としてはサイバー戦争といったものがあり、それは世界的に起こっているのだという。日本も例外なく、それどころかさらされてしまうような危険性が高いのだという。そのサイバー戦争、もっと言うと電子戦争がどのようにして発展していくのか、そのことを取り上げている。

電子戦争はもはや夢物語ではない。その戦争が起こるのかという可能性と、さらされる危険性、そしてくい止める対策はあるのか、それを考えるきっかけとなる一冊が本書と言える。

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