近所の犬

近所の犬というと、私自身はあまり良い印象を持たない。大学生の頃に下宿していた所の近くに番犬が何匹かいたのだが、近づいていくと確実に吠えるためであった。とはいえ犬は嫌いではなく、むしろ近づくなどなつく犬もいるため、結構好きである。

本書は実際にいる犬2匹をもとにして、その犬を基軸にした物語である。犬ならではの視点と言うよりも犬がいる中でどのような生活なのか、ユーモラスに描かれており、「犬のいる生活」の良さがありありと伝わってくる。

近所の犬はどうなのか、そしてその犬に取り巻く方々の心境とはいかなる者か、それを映し出しているのだが、その人間模様もまた犬のかわいさを引き出している。いわゆる「犬小説」であるのだが、犬を基軸にした「日常」がそのまま文章を通じて伝わる、そんな一冊であった。

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