Tシャツだけで年商30億。

Tシャツブランドで異彩を放っている企業がある。その企業は「プラスワンインターナショナル」。オリジナルTシャツのオーダーメイドのナンバーワンとして活躍している会社であるのだが、その代表である著者はかつて「ダメダメ人間」と自傷するネガティブなことの連続だった。そこから脱し、年商30億の企業に育て上げたのか、その秘訣は「チャンス」と「成功」の在り方であるという。

第1章「嘘じゃない。誰にでも平等にチャンスはやってくる」
チャンスは誰にでもあるのだという。しかもそれは平等にあるのだが、チャンスをつかむかどうかについてはその人次第である。アメリカ留学のチャンスをつかむことができた著者は、その後のチャンスをつかむことができず、暗黒時代を到来することとなった。様々なことが空回りになってしまうようなこともあった。

第2章「本気が出るかどうかなんて、はじめてみなければわからない」
本気が出るかどうかはやってみないとわからない。もっとも得意かどうか、好きなのかどうかについても、仕事にしても、趣味にしても「やってみないとわからない」ほかない。何でもかんでも「楽しそうを思ったらやってみる」ことから始まっていき、そこから続けていくためのモチベーションともなるという。

第3章「9回失敗しても1回成功すれば全勝と同じ」
チャレンジをしようとするとできない理由をついつい考えてしまい、尻込みをしてしまう人も少なくない。かくいう私も先述のような理由からチャレンジに尻込みをしてしまったことが何度もある。もちろんチャレンジをすると失敗をすることもある。その失敗を恐れるよりもドンドン失敗をしながら成功までし続けていくことにより成功に結びつけることができる。

第4章「本気と勇気は、本当の自己満足からしか生まれない」
本気を出す、勇気を出すと言葉で発するのは簡単にできる。しかしながらそれらを形にすることはなかなか難しい。その難しい中で著者は「自己満足」しか生まれないと喝破している。自己満足というとネガティブな印象を持ってしまうのだが、もっともそれを持つことにより、モチベーションをつなげることができ、本気や勇気をつかむことができる。また運動や睡眠の大切さ、さらには休むことの大切さも本章にて説いている。

第5章「やがて生まれる本気のチームが目の前の風景を変えていく」
本気は自分自身持つこともあるのだが、そこからチームに伝播することもまた大切になってくる。その中で本気のチームを生み出すために、自分をいかにして変わっていくか、そして仲間をつくり、伝播していくかも取り上げている。

うまくいく、うまくいかないことは誰にでも存在する。特に後者の状況の中で人はどのような感情を持つかどうかによって、その後のことが大きく変わってくる。著者自身はうまく行かなかった後のことを変えることによってチャレンジし続け、成功をつかんだ。仕事にしても失敗はあるのだが、起業となると普段の会社員よりも遙かに上回る失敗がある。もっとも生き残る可能性もごくわずかと言われている。その「ごくわずか」になるためのモチベーション管理方法が本書にあるのではないかと考える。