MONTH

2020年6月

有権者って誰?

2016年の公職選挙法改正が施行されたことに伴い、選挙権の年齢は18歳以上となった。しかしながら投票自体に結びついておらず、10代の投票率は40%台、さらに昨年の参院選ではその40%台を割り込んだ。「私が1票を投じても変わらない」と言うような意識を持つ人が増えている表れなのかもしれない。 そこで本書である。有権者とはいったい何か、そして有権者が投じる1票の重みとは何かを改めて認識する一冊である。 […]

定年不調

これまでは仕事人間のところから定年になってくると、心身共に不調をきたす方々もいるのだという。特にその傾向は男性に多く、なおかつ「更年期障害」の症状を訴える人も少なくないという。なぜ定年後に不調を来すのか、本書ではそのメカニズムと予防法を取り上げている。 第一章「定年不調の実態は男性更年期障害―その原因と症状」 仕事に限らず、様々な事を熱中しすぎてしまい、事をなして終わるとなると、ある種の抜け殻の如 […]

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか

「ことばを学ぶ」ことはコミュニケーションを行っていく上で非常に大切なことである。例えば外国語を学ぶ際には教科書・参考書から学ぶケースもあれば、直接覚えたものを使って「慣れる」といったスタイルもある。 では赤ちゃんがことばを学び、覚える場合はどのようにしているのか、本書ではそのプロセスについて考察を行っている。 第1章「赤ちゃんは本当に「天才」なのか」 赤ちゃんは何も知らないところから始まる。その「 […]

新型コロナウイルス―脅威を制する正しい知識

世界的な呼称としては「COVID-19(コビッド19)」と言う名称であるのだが、日本ではよく「新型コロナウイルス」と呼ばれている。2019年11月22日に、中国の武漢市において初めて検出され、世界的に広がり、「パンデミック」にまで発展した。日本でも全国的に発症が確認され、先日まで緊急事態宣言が発令され、最近解除されたものの、今もなお発症が見られ、なおかつ第二波が確認され、第三波も懸念されているため […]

仮面ひきこもり あなたのまわりにもいる「第2のひきこもり」

「ひきこもり(引きこもり)」でも社会問題として長らくあり、特にそのひきこもりについては中高年層でも起こっている。そのため若年層特有のものばかりではなく、日本国民の中でも幅広く取り上げられるような問題として挙げられる。 その一方で、メディアにてなかなか取り上げられていないものとして本書で取り上げる「仮面ひきこもり」である。根本的な意味は第一章にて取り上げるが、従来ある「ひきこもり」とは異なり、メディ […]

決断-会社辞めるか辞めないか

社会人の人生を歩んでいくときに、キャリアパスにおいて「決断」を迫られる時が必ず来る。かつて終身雇用制が当たり前のようにあった時代には、出世のところでの決断だけで良かったのだが、昨今では定年までずっと同じ会社でいることはほとんどないと思っても良い時代である。その中で転職や独立、さらにはそのまま会社に居続けるか、といった決断に迫られることは、いつどこで来るのか分からないような時代である。 本書では4人 […]

葬儀社だから言えるお葬式の話

新型コロナウイルスの影響に伴い葬儀業界でも苦悩にあえいでいる。その理由としてはコロナウイルスの影響による逝去の場合は、感染への影響から葬儀を行うことすらできず、逝去後初めて出会うのは荼毘に付された時、つまりは火葬後に初めて骨となって出会えると言うような状況である。 今回ばかりではなく、葬儀業界では様々な「変化」が起こっているのだという。ではどのような変化があり、なおかつ遺族たちに立ちはだかった困難 […]

自画像のゆくえ

「自画像」と呼ばれるものは古くは古代エジプト時代における「壁画」から存在していた。それから時代は変わり、カンバスなどから絵を描くようになり、貴族を中心に自画像をお抱えの画家をもって描かせるといった時代があった。特に現在放送中のテレビアニメ「アルテ」はイタリアにおけるルネサンス期が舞台であり、この時代において描かれた自画像は今もなお残っているものも多く、美術館に展示されているものも数多くある。 本書 […]

太閤検地-秀吉が目指した国のかたち

豊臣秀吉が「太閤」になってから盛んに行われた検地であるが、検地はいったい何なのかと言うと、 「豊臣・徳川政権下で、村内の田畑・屋敷を一筆ごとに間竿(けんざお)・間縄などを用いて測量し、段別(たんべつ)・品位・石高・名請(なうけ)人を定める、土地の基本調査。さおいれ。なわうち。地検。」(「広辞苑 第七版」より) とある。実際には太閤の時代以前にも明智光秀を討った山城の戦い後から、秀吉が逝去するまで毎 […]

二重国籍と日本

現在、日本では国籍法により一部を除いて二重国籍を禁じている。その取得になっている「一部」であるにしても期限を設けて国籍の選択が義務づけられている。日本では二重国籍問題が表面化されたのは最近でもいくつかあるのだが、根本的な議論は至っていない。そもそも日本人と国籍とはどのような関係で国際法と日本の国籍法との差異はどこにあるのかを取り上げるとともに、最近では発言で話題となっている蓮舫氏と国籍問題について […]