2020-08

日本人

評伝 一龍齋貞水 講談人生六十余年

私事であるが、私は落語鑑賞を趣味にしている一方で、講談を聞いたことはほとんどない。また実際に生で聞いたことはこれまででたった一度だけである。その一度は高校の時の芸術鑑賞の授業の中で聞いたのだが、その時に聞いたのが本書で紹介する一龍齋貞水の講...
書評

組曲 わすれこうじ

著者は、7年前に芥川賞を受賞したのだが、受賞年齢が最高齢であり、現在も破られていない。元々小さいころから物語を描き始め、26歳の時に「毱」でデビューしたが、その後は執筆はしているものの、表には出ておらず、ようやく出てき始めたのは2010年代...
哲学

10代から考える生き方選び

「生き方」を選ぶことは一度きりの人生の中で、幾度となく、選択に迫られる。かくいう私自身もどのような生き方をしたらよいのかわからない部分が多々ある。ただ一度きりの人生だからでこそ、小さいときから「人生」を考える必要がある。本書は10大を対象に...
スポンサーリンク
時代

天下取(てんかとり)

天下を狙うために戦うのは何も武士といった男立ちばかりではない。政略結婚の中で、相手に嫁ぐという女の戦いがある。戦国時代における女の戦いというと、多くの作品としてくノ一といった女の忍者、さらには大名の側室などを表す「大奥」と言ったものが挙げら...
国内経済

格差は子ども社会において現れる! ああ格差社会

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 「格差」と言う言葉は10数年前から使われている。「失われた10年」と呼ばれる長い不況の時が過ぎ、好景気にさしかかった時に初めて使われ、金持ちと貧乏といった経済的な要素で使われることが多くあった。しか...
書評

修羅の家

「女性」のことは男性に聞いてもわからないことがたくさんある。最も考え方や性的な特徴までまるで違う。しかしそのなかで、女性のなかにある「恐怖」の姿がここにあったと言うほかない。 本書の主人公の男性は暴行されている現場をとある女性に目撃され、か...
日本史

「勤労青年」の教養文化史

「勤労青年」と言う言葉はどのような存在なのかというと、戦後間もない時に、様々な理由から大学に進学せずに、集団就職で社会に出て働く青年たちのことを表している。その勤労青年たちは、東京へ上京することの憧れもあれば、大学における「教養」としての憧...
書評

おっぱい先生

本書のタイトルを見ると卑猥なイメージが持たれるかもしれないが、本書は妊娠・出産後の母乳育児に関しての外来として「母乳外来」があり、その外来の先生が通称として本書のタイトルとしてあるのだという。 男性の側からすると性的な象徴の一つとしてあげら...
日本

台湾物語―「麗しの島」の過去・現在・未来

日本にほど近く、さらには親近感としても「近しい」国として知られる台湾。近頃は新型コロナウイルスの影響もあり、なかなか難しいのだが、旅行先として人気がある。実際に旅行のガイドブックでも台湾を中心としたものがいくつもあるほどである。 しかしその...
書評

爽年

石田衣良氏の「娼年」シリーズの一作である。「娼年」シリーズはボーイズクラブのオーナーとして男女関係を描いている、どちらかというと「官能」と呼ばれる表現が多い。表紙ではそのようなイメージではもたれないのだが、中身を見ると、けっこう官能的な表現...
スポンサーリンク