暗号通貨クライシス ―BUG 広域警察極秘捜査班

今となっては投資の対象として「暗号通貨」であるが、世界初の暗号通貨は、すでに「仮想通貨」として名高い「ビットコイン」がある。暗号資産は安全かというと、決してそうではなく、世界各地で暗号資産にまつわる詐欺事件も起こっており、かつ暗号資産が「ダークウェブ」をはじめとしたダークネット市場にも使われているという指摘も存在する。

その暗号通貨にまつわる捜査と攻防を描いている。本書の主人公は冤罪により死刑されたはずの人物であり、表向きに死刑公表しながら、才能を見いだし名前を変えて極秘捜査チームの一因になった。目的は冤罪をでっち上げた巨悪に立ち向かうためにである。本書で取り扱う攻防の対象もその「巨悪」である。

近未来の雰囲気もあり、なおかつスリリングな戦いを描いているのだが、暗号通貨と主軸としており、システム的な情報戦になるかと思いきや、襲撃事件も起こるなどミステリーもふんだんに盛り込まれている。

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