日本沈没を食い止めろ!~硬直化した政治を変えるための改革

元々「日本沈没」は1973年に小松左京が発表したSF小説であり、幾度も映画化ドラマ化アニメ化されるなど、来年50周年迎えるなかで様々なメディアミックスも行われている。もっとも小説自体も上下巻あわせて400万部近くの売上を果たし、日本におけるSF小説が浸透したきっかけであると同時に小松左京の代表的作品にまでなった。

その日本沈没は実際に起こるのかと言うと科学的に検証を行った人もいる。また著者への対談も行った者もおり、結果としては天文学的な数字の自身などが起こらないとあり得ないといった結果となった(当然東日本大震災のマグニチュードを上回らないと行けない)。物理的に沈没で無くても、経済的・国家的な「沈没」はもしかしたらありうるのかもしれないと言った論者も少なくない。

前置きが長くなってしまったがそこで本書である。本書は日本維新の会の政務調査会長の音喜多駿氏とストラテジストの永江一石氏が日本の政治の現状と、自らの立場からどのように政治を、日本を変えていくべきかを主張している。

第1章「日本の一大事に政治家は何をしているのか」

コロナ禍、ウクライナ侵攻、それらにまつわる物資不足、さらには人口減少や高齢化社会など、憂慮すべきことは数多くある中で、日本の政治家は何をしているのかを取り上げている。

第2章「少子高齢化先進国 日本の未来を考える」

少子高齢化は先進国を中心にあるのだが、とりわけ日本では少子高齢化が進んでおり、タイトルにある「少子高齢化先進国」とも言われている。そのなかで「頑張っても報われない」ことや「増税しても収入が増えない」といった風潮、さらにはDX化の遅れなどもあるが、どのように解決をすべきか、本章では一つ一つ取り上げている。

第3章「政治を変えなければ日本の未来はない」

政治や国はもちろんのこと、世界は絶えず変化している。もちろん政治も変化はしているように見えて、変化をしているように見えないのが現状としてある。バブル崩壊以降ずっと停滞していく中で、どのように変えていくべきか、著者自身の考えを取り上げている。

政治は経済にしても、防衛にしても、日本社会全てを投影する合わせ鏡なのかもしれない。昨今の状況がそうさせているのであれば、この日本は今後どのように進むべきかを考える必要がある。もちろんその行動を行っていくのは選挙における「投票」であるが、その投票を行っていく中で参考すべき要素が少ない。その参考の一つが本書と言える。

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