作ってあげたい小江戸ごはん2 まんぷくトマトスープと親子の朝ごはん

「小江戸」と言うと全国至る所に存在するのだが、その際たる所が埼玉県川越市である。江戸情緒溢れる風情が有名であり、駄菓子で有名な「菓子屋横丁」も存在する。

その小江戸・川越の外れにある「たぬき食堂」という定食屋にて織りなす物語が、本書である。もっとも同名のタイトルはシリーズものとなっており、本書はその2冊目である。小さな定食やで頼りない亭主と看板娘が切り盛りする。

そこで出される料理は美味しいと言うよりも、悩みにマッチしたものであり、お腹もそうだが、それ以上に心を満たしてくれる。2冊目となる本書は「結婚」と「親子」が中心である。

結婚式の食事会として貸し切りたいと言うものである。しかしながらその結婚は親が反対しており、その説得の部分も入っている。料理で説得すると言うよりも、「結婚」という幸せと「親子」というかけがえのないものが同時に表れており、それぞれの「幸せ」が感じられる一冊であった。

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